外題付 ~浪曲は天下を取った芸能だ!

「浪曲案内 連続読み」 第1回

芸の坩堝

 かの立川談志師匠が名著『現代落語論』で、

 「(地方のお客様は)『浪曲はいっしょうけんめいだが、どうも落語はいっしょうけんめいにやっていない』という。どうやら、労働力で判断してくるらしい」

 と、いかにもな談志節!で書いていらっしゃいます。

 そう、浪曲は浪曲師と曲師の2人でやっていますので、単純計算で労働力は2倍。しかも、「舞台は命がけでやるように」と、前座の頃から師匠や先輩方に教わってきました。「懸命に務めさせていただきます」と言ってから浪曲に入ったりもします。これは浪曲の愛すべき文化です。

 どの芸能もみんな、“いっしょうけんめい”にやっている訳ですが、浪曲の熱量はちょっと高め。浪曲師は、お腹の底から声を出し、全身を使って物語を表現します。曲師も節を盛り立てようと、三味線の腕だけでなく、日常生活ではあまり聞いたことのないような、とてつもない掛け声をくり出すこともあります。

 2人の力と想いが合わさって、それがお客様や会場を巻き込んで一体となり、何十倍、何百倍にもなって渦を巻く、芸の坩堝(るつぼ)。この浪曲の醍醐味は、生の舞台でしか味わえません。きっとどこかでお目にかかれます日を、楽しみにしております。


もっとこの先 書きたいけれど
ちょうど原稿締め切りタイムが参りました

今年で芸歴19年
まだまだこれから 伸びしろばかり
今しか聴けない 成長期

一太郎の浪曲を
東家美(あずまやみつ)の三味線で
5月は27日昼間 深川で
6月木馬は3、4日と
ほかにも出演ございます

どうぞよろしく願います
次回の連載 話楽生Web
お楽しみくださいませ

まず これまで
チャチャチャンチャンチャン♪

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(毎月15日頃、掲載予定)