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権助魚、壺算、明烏

林家はな平の「オチ研究会 ~なぜこのサゲはウケないのか?」 第4回

権助魚、壺算、明烏

明烏 (画:おかめ家ゆうこ)

林家 はな平

執筆者

林家 はな平

執筆者プロフィール

奥深い「オチ」の世界

 落語には、「オチ(落ち)」がある。噺家は、「サゲ(下げ)」と言うことが多い。そうしたオチには「秀逸なもの」と「くだらないもの」、そして「説明しないとわからないもの」が存在する。そんなオチを筆者なりに分類してみた。分類は★~★★★で表し、「あらすじ」「オチ」「解説」の順に説明する。

……簡単でくだらないオチ。洒落(韻を踏んで)で終わっているものがほとんど。その落語を終わらせるために、つけたようなオチも含まれる。

★★……説明が必要なオチ。聞いた瞬間にわかる人と少し遅れてわかる人がいて、意見が分かれる。洒落で落としているネタでも、その文句自体が使われなくなっていて、説明が要るネタも★★とした。

★★★……秀逸なオチ。その噺全体に掛かってくるような少し壮大なもの。

 第4回は、権助魚(ごんすけざかな)、壺算(つぼざん)、明烏(あけがらす)を解説する(○席目という表記は、第1回目からの通算の数)。