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講談への情熱は今も変わらず 一龍斎貞寿(前編)

「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」第8回

一龍斎の伝統と教えの継承

貞寿 前座時代、一番最初に言われたのは、「楽屋では空気になれ。存在感を示すな」。まだ女性が歓迎されていない雰囲気がありましたし、コンプライアンスなんてない時代ですから、楽屋は今よりもはるかに緊張感のある場所でした。でも、一龍斎の先生方は、厳しいけれども、何がダメだったかをちゃんと教えてくださる。また、できるようになるとちゃんと認めてくださるのが嬉しくて、それが励みとなり、頑張りました。

 先生方からいただいた教えは色々ありますが、真打になった今、一番心に刻んでいるのは「露は下に落とせ」という言葉です。沢山の先輩方からいただいた教えを後輩へ伝えること。先輩からしてもらって嬉しかったことを、今度は私が後輩へしてあげること。それが、先輩方へのご恩返しになる。この言葉は生涯大事にしたいと思っています。

真打昇進披露パーティでの一コマ。師匠の貞心と(貞寿・提供)

(以上、敬称略)

講談師 一龍斎貞寿オフィシャルブログ

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9/24・25「貞花・貞心兄弟会~広小路亭講談界特別企画公演」お江戸上野広小路亭

(中編に続く)