ビール飲み干し、そしてわたしに秋が来る

「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第6回

9月前半

9月4日(木) 浪曲定席木馬亭と某お座敷で浪曲
 次の仕事場まで、秀勇さんとタクシー移動。この日はずっと雨だったのに、タクシーに乗り込むときにちょうど雨が止む。タクシーの運転手さんが「もしかして晴れ女では? さっきまで雨だったのにちょうど止むなんて!」とすごくおだててくれる。秀勇さんもそうですよ、お姉さんさすがです、とおだててくれる。
 タクシー降りるとき、とんでもないどしゃぶり。やさしいみなさんは、何も言わない。

9月7日(日) 小村井香取神社で奉納演芸
 実家近くの神社にて浪曲。その前に実家帰省。92歳の祖母、たいへん元気。母の小言がうるさいので耳聞こえないふりしているとのこと。92歳の耳聞こえないふりはリアルすぎて、嘘だとぜったい気づかれなさそう。
 奉納演芸のお三味線は、秀勇さん。秀勇さんの近況。最近、秀勇さんの忘れ物が多いことを心配したお母様が念仏唱えだしたそうです。

わたし以外の出し物ではマツケンサンバが
 二回登場していて、たいへんカオスな奉納演芸

9月13日(土) 浅草木馬亭「国本はる乃独演会」
 お客さんに配る自分の今後の予定の紙に、はる乃姉さんの似顔絵を描いてみたところ、とんでもないブサイクな仕上がりになってしまい、震えがとまらなくなってあわてて消した。はる乃姉さんが屈託なく、えー、似顔絵見たかったのにいー、見せてよおー、と言ってきて、何かを察したのだろうかと、怖すぎて何も言えなくなりました。

9月14日(日) 高円寺本の長屋「本の長屋浪曲会」
 終わった後、理緒さんと韓国料理へ。わたしが頼んだユッケを理緒さんが一口も食べず。嫌いでした?と聞くと、「食の細い千春姉さんはどうせ残すだろうから、食べられる分だけ食べてみろと思って泳がせてました」とのこと。理緒さんなりのやさしさ? 口悪すぎない?