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ミャクミャクに翻弄される日々

「ラルテの、てんてこ舞い」 第4回

過酷でも楽しい! ミャクミャクと巡る夢の島

 さて、会場は想像以上に大きかった。

 各パビリオンも壮大である。各国の特徴が表現された建造物は華やかであり、魅力的だ。建物好きなら、これだけでも来たかいがあるだろう。

 しかし、いかんせん広い! 広すぎる。自分がどこにいるのか、お目当てのパビリオンがどこにあるのかがまず把握できない。それなら上に行って観てみようと、大屋根リングに上がってみる。おおっ~。さすが、世界最大の木造建築物。遙か先が霞んで見える。

 兎にも角にも、抽選で奇跡的に当たった「日本館」と「オーストラリア館」に向かう。ここは意外に面白かった。エントランスからテーマの伝え方など、イベントとして、こんな表現もあるのかと大いに勉強にもなった。

日本館の中庭

オーストラリア館の館内

 そうなのだ、物凄く暑くても、座るところがなくても、食べ物がやたらと高くても、それでも、足を運んでしまう、ここはやっぱり魅力が詰まった「夢の島」なんだなと思う。

 日も暮れて、最後のフィナーレになる頃。ひとつのパビリオンだけが妙に盛り上っていた。他のパビリオンは予約なしでは入れなかったり、長蛇の列に並ぶしかないところ、インドネシア館のスタッフは「ヨヤクナシデハイレマ~ス」の掛け声のもと、どんどんとフロントのステージにお客さんをあげ、陽気な音楽と共に一緒に踊りだすのだ。

 私が行った時には、AKBの「ヘビーローテーション」を全員で踊っていて、とにかく盛り上がり方が凄い! 全員が笑顔、笑顔! ただただ楽しそうの一言だ。

 万博の理念「多様でありながら、ひとつ」というテーマに、これはあまりにも合致している。世界平和のヒントはもしかしたら、この場所の「ヘビーローテーション」にあるのかもしれない。

 とにかく、私の過酷でありながら充実感に満ちた万博旅は、無事終わった。そうそう、これだけは言っておこう。

 ミャクミャクのおしりは、意外にも可愛い。

万博のグッズ。小さい缶には「マイドオオキニ」
 と型押ししてあり、芸が細かい

株式会社ラルテ 公式Webサイト

(毎月17日頃、掲載予定)