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4月23日は、ビールの日 →謎の激安物件へ引っ越した男の酔狂

「エッセイ的な何か」 第11回

4月23日は、ビールの日 →謎の激安物件へ引っ越した男の酔狂

結局、何者だったかは今もって不明である…(画:三笑亭夢丸)

三笑亭 夢丸

執筆者

三笑亭 夢丸

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 何だろう、こちらに連載させていただいて一年弱になろうとしているが、読み返すと酒飲んだことと、飯食ったことしか書いてないなぁ。

 ……まあいいや。

 というわけで今月のテーマは、『ビールの日』です! (また酒!!)

 同じ4月で、1日が『黒ラベルの日』と若干ビールでかぶってしまっているが、今回は広義で『ビールの日』を選択。いや、サッポロ黒ラベルは、相当好きな銘柄なのだけれども。

 僕の中でビールと聞いて真っ先に思い浮かべるのが、昔昔亭桃之助師匠。もう、ビール大好き!

 数年前まで、落語芸術協会の寄り合いや納会にて、なぜか後輩が彼のテーブルに数十人の行列を作り、一人ずつお酌をして無理やりビールを飲ませていく謎の行事があったほどである。もう、わんこビール。もしくは、下剋上アルコールハラスメント。

 僕とほぼ同期で、前座時分からよく飲んだが、ビール専門。しこたま飲む。

 その前座の時に、知り合いからビールを一箱貰ったことがある。ロング缶24本だ。いきなりだったので訳を尋ねると、明日で賞味期限が切れるとのこと。まあ、一日二日切れたところで、急に腐るようなことはないだろうが、早めに飲んだ方がよかろう。

 そこで桃之助さん(当時は喜太郎さん)に、ビールが山ほどあるから飲みに来なよ、と家に招いた。そしたら飲んだ飲んだ、23本! すげぇ!

 けど、中途半端! ここまで来たら飲み切ればいいのに、なぜ1本だけ残したのだろう?

 「だって全部飲んだら、意地汚いと思われるじゃないですか!」

 いや、すでにそこそこ意地汚いよ! ……しかし、彼なりの良心だったのであろう。

昔昔亭桃之助師匠 X