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談志師匠の最後の弟子! 立川談吉 改メ 立川談寛師匠真打昇進披露パーティー

「ピン芸人・服部拓也のエンタメを抱きしめて」 第11回

祝辞に宿る厳しさとユーモア

 私は、立川談春師匠のエッセイを元にした嵐・二宮和也さん主演の『ドラマ・赤めだか』が好きで、オフィス北野に入る前に、ダンカンさんがたけし軍団に入る前のエピソードをドラマで知った。

 そのドラマの延長線上の出来事が目の前で起きているんだと思った。さらに襲名にあたって素敵な経緯も知った。談吉さんは、もともとダンカンさんとは面識はなかったようで、先輩の「ナツノカモさん」が交流のある漫才コンビ・米粒写経の「サンキュータツオさん」に相談し、たけし軍団の「グレート義太夫さん」に繋ぎ、「ダンカンさん」に繋ぎ、許諾を得たという流れ。

 談志師匠イズムと、たけしさんイズムも融合。これぞ、人つなぎ襲名イリュージョン! そんな伝統や継承の温かい裏話も心にとどめて、パーティーを楽しんだ。

 司会は、TV番組『あらびき団』の常連だったパワフルなピン芸人、ふとっちょ☆カウボーイさん。談寛師匠らしい抜群の人選で、持ちネタの「パーン! パーン!」という大きな声で登場。盛り上がった!

 そこから談寛師匠の登場前に、会場が暗転(全消灯)する中、談志師匠が生前、当時の談吉さんに向けた貴重な音声が流れた。若い愛弟子に向けたグッとくる言葉だった。きっとその言葉をずっと大事にこれまでやって来たんだと思った。

 会場が明転すると、談寛師匠が現在の師匠である談修師匠とともに、ジャズバンド「薗田憲一とデキシーキングス」さんの演奏に乗せて登場! 会場の熱気が増した。

 談修師匠の挨拶では、最初の師匠・談志師匠(2011年に他界)、二人目の師匠・左談次師匠(2018年に他界)の後、自分の弟子となった談寛さんに向けて「師匠を殺すなよ!(笑)」などのユーモアほとばしる挨拶が痛快だった。

 続いて、ダンカンさんの挨拶は、自分の本やイベントの宣伝をメインに、ダンカンさんらしい仕掛け満載の祝辞で笑いが止まなかった。さらに乾杯の音頭は、高田文夫先生(実は立川流Bコース、立川藤志楼師匠でもある)のラジオを聴いているかのような心地よい毒っ気が入り混じったトークで盛り上がった。

 余興は、ゲストの松村邦洋さんによる怒涛のモノマネ、北村徹麿さんの津軽三味線などなど、ディナーショーを観ている感覚に陥った。