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知らぬ同士が映画館で

「コソメキネマ」 第十二回

知らぬ同士が映画館で

今回は、侠客が故郷に戻り、無法者の一家と対決する映画をご紹介!

港家 小そめ

執筆者

港家 小そめ

執筆者プロフィール

映画館好き

 「館」と名のつくものが好きです。

 美術館、図書館、博物館、水族館、そしてもちろん映画館。

 今はサブスクが大変充実していて、ネットで映画が気軽に観られる世の中。私も時々利用していますが、好きな時に好きなだけ観られるし、寝っころがりながらでも、途中で止めたりも自由自在。

 でも、でも、なぜ映画館に通うのか? それは映画館でしか味わえないものがあるからです。

 映画館に行く道すがらのワクワク感、映画館のある街の風景、一緒に行った人、または一人で、映画館の中の雰囲気、観終わって外に出た時の陽の光や空気、それら全部ひっくるめての映画体験は家でネットで観た時より、はるかに印象に残るのです。

 そして、映画館の大きなスクリーンで観ると、全然違う。特に昔の映画は、スクリーンを想定して作られているのでしょう、家で観た時にはわからなかったものが映画館の大きなスクリーンでわかることも多々あります。特にフィルム上映の美しさは、格別です。

 上映中、時々フィルムが切れたり、燃えたりして中断したりすることもありました。そんなアクシデントも映画館でなければ体験できないことです。たまに傷だらけだったり、変色して赤くなった映画に当たることもありました。私はそういうフィルムも嫌いではありません。映像としては綺麗ではないけれど、いろいろな所を回って、たくさん上映されてきたんだなぁと思うとなんだか、ぐっとくるのです。

 最近はあまりに情報が多すぎて、それを追いかけるのも疲れてしまい、時々もう、映画館で観られる映画だけにしちゃおうかなと思うことがあるくらい。時代に逆行している? はい、自覚あります。

 でも、映画全盛期、ネットも配信もなかった頃、毎週のように新作映画が作られて、みんなが映画館で観ていた時代というのは、もしかしたら、何百何千の映画を気軽に選んで観ることのできる今より、贅沢だったのではないかと思ったりするのです。