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願成就院の毘沙門天

「くだらな観音菩薩」 第13回

先入観で世界を面白くできるのか

 落語を聞いてくださる皆様にも、あることでしょ。

 例えば、例えばですよ、例えばの話ですからね。あまり上手じゃない落語だけど、テレビなどで見る有名な落語家だから「あの人の落語は素晴らしかった」とか「面白かった」とか言う状況があるんじゃないかと思うわけですよ。

 これは例えば、の話ですからね。

 陳健一(ちんけんいち:四川料理の第一人者)の愛弟子!と書けば、あまり美味しくない麻婆豆腐なのに「流石、美味しいねぇ」と喜んで食べるお客様がいるとか。ピカソが描いた絵だから、何だかわからないヘンテコな絵だけど、「素晴らしいねぇ、やっぱりピカソってのは凄いねぇ」と絵がわからないのに語り合うご夫婦がいるとか。林家木久扇監修と看板に書いてあるラーメン屋が1ヶ月で潰れてしまうとか……。

 人が持つイメージって複雑であり、単純ですよね。つまり、先入観があると正確な判断がしにくくなるという話です。

 でも、逆に先入観で「面白い人」だと思ってもらえれば、案外、楽に笑いが取れるとも考えられるんですよね。では、どうすれば世界中の人に面白いと思ってもらえるか? やはりここは、みんな大好き、大谷翔平選手でしょうね。

 大谷選手がワールドシリーズで優勝して、

 「僕は調子の悪い時に、林家きく麿さんのDVDを見るんですよ。これを見た日は必ずホームランが打てるんです。すごい面白いですよ、きく麿さん! 妻の真美子も大好きで、いつも大笑いしてますよ。少しやきもち妬いちゃいますね、あはははは」

 とか言ってもらうしかないですね。あはははは。あはははははは……は……はぁ、あ~ぁ。

 あ、そこの君、今、鼻で笑ったね。あーそうさ、ありえない夢を見てるさ!

 しかし、モヤシ、案山子(かかし)!!!

 いいかい、可能性は無限大だからね、そう加納真美さんも無限大! ……よくわからんけど、面白いってことだよ。