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恩返し

「古今亭佑輔とメタバースの世界」 第14回

恩返し

「佑輔」という名前は、今も進む道を照らしてくれる

古今亭 佑輔

執筆者

古今亭 佑輔

執筆者プロフィール

佑輔の名前の由来

 「佑輔(ゆうすけ)」という名前は、師匠・古今亭志ん輔から頂いた。

 名前の由来は、二つある。

 一つは、「宝塚の男役みたいな噺家になれ」というもの。

 そういう訳で、女性の噺家ではあるけれど、あえて男名前を付けていただいた。だから初見のお客様に男性と間違われることは案外、嬉しかったりする。それに落語をやる上で男も女も関係ない。佑輔の噺を聴きたいと言ってもらえるような噺家になりたい。

 そして、もう一つは、「人を助けられる人間になること」。

 「佑」「輔」には、どちらも人を助けるという意味があるそうで、「今までたくさんの方に助けていただいたのだから、今度は自分が人を助けられる人間になりなさい」と言っていただいた。

 演芸関係の方はよくご存知だと思うが、自分は移籍をしている。移籍後、活動が不安定になり、自分がどこへ向かえばいいのか迷うこともあった。そんな中で、師匠から頂いたこの名前とこの言葉は、今の自分の活動の大切な指針になっている。

 自分にとって、「佑輔」という名前は宝である。なので男性と間違えるのは構わないが、名前を間違えるのだけはご勘弁をいただきたい。