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オシャレは落語家を変える
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- 落語
桂 三四郎
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バレたら破門の危険なオシャレ!?(画:大久保ナオ登)
神の怒り
数ある芸人、芸能人、表現者の中で、落語家ほど服装に無頓着な人種はいないだろう。
「ダサい」という言葉は、ひと言ですべての人格、センス、人間性が否定される殺傷性の高い言葉だが
落語界ではあまり言われることがない。
なぜならみんな等しく少しずつ服がダサいからだ。
特に、東京よりも大阪の方が服装に無頓着だ。
上方落語の寄席では、「送り出し」という文化があって
終演後にお客様をお見送りする。
出番が終わってからもずっと着物を着続けるのは面倒なので
私服に着替えてお見送りをするのだが
その際、寄席の法被(はっぴ)を着ることを強く推奨されている。
というのも、あまりに噺家が服装に無頓着なので
法被を着ていなかったらお客様とまったく違いがわからないからなのだ。
おじさんが立っているだけにしか見えない。
そこに客席のおじさんが大量に流れ込んでくると
どのおじさんが噺家で、どの噺家がおじさんなのかわからなくなってくる。
そこでパッと見て噺家とわかるおじさんは
お客様よりかなり小汚い格好をしている噺家だ。
別に噺家全員が小汚い格好をしてるわけではなく
おじさんの落語家の中にも、服装に気を遣っているとすぐわかる師匠方もいる。
パッと見、「あ、なかなかいいアウター着ているな」
とか、「あ、この歳でBEAMS(ビームス)で服買ってるんだ」
とか、着替えの時に少し目を引く服装をしているおしゃれな師匠もいるが
そういう師匠はだいたいハゲている。
すごくもったいない。
ハゲているから、帽子もおしゃれだ。
別に誰か特定の人を言っているのではないが
そういう傾向があるのは確かだ。
ハゲているからファッションで補おうと思ったのか
落語家のくせにオシャレをするとは何事だ!!という、“神の怒り”をかってしまったのかはわからない。
まあ強いて言うなら、髪の怒りか……。
ハゲている現実から“頭皮”したのかもしれない。
違う、逃避だ…………。
もちろん、おしゃれな噺家も存在する。
大阪で一番おしゃれなのは、間違いなく笑福亭鶴瓶師匠だ。
テレビに出る落語家で最初にスタイリストをつけたというほどのオシャレさで
その上、おしゃれにかけるお金を心配することがないので
おしゃれな上に質の良い服を着ている。
もちろんハゲている。
ただハゲ方もすごくおしゃれだけど、師匠を見てハゲているとは誰も思わない。
おしゃれすぎてわからないのだ。
桂二葉さんもすごくおしゃれだ。
服装もおしゃれだけど、何かのちょっとのチョイスがすごくおしゃれに感じる。
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