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シン・道楽亭、誕生前夜から今へと続くキャリー・ザット・ウェイト Part.4

月刊「シン・道楽亭コラム」 第16回

シン・道楽亭、誕生前夜から今へと続くキャリー・ザット・ウェイト Part.4

画:とつかりょうこ

シン・道楽亭

執筆者

シン・道楽亭

執筆者プロフィール

2周年に届いた粋な伝言

 2026年7月23日は、道楽亭改め、シン・道楽亭の記念日だった。

 リスタートから丸2年が経ち、2歳の誕生日を迎えることができた。当日は、道楽亭時代も含めて初めてのご出演になる、金原亭馬生師匠が華を添えてくださった。

 いきさつを振り返ると――。

 今年3月、三遊亭遊雀師匠の会に金原亭小駒さんが出演してくれた。店に入ってくるなり、小駒さんは「師匠から伝言があります」と、あの人懐っこい丸々とした笑顔を弾けさせた。

 「何か特別な時があれば、いつでも声をかけてください。オタロのことは考えなくていいので」(※オタロとは芸人の隠語でお金、出演料のこと)

 シン・道楽亭を始める前、馬生師匠とは時折、ちょっとばかり秘密めいた場所で遭遇していた(シン・道楽亭の高座のマクラで師匠も発言していました)。ただ、私がシン・道楽亭を始めたために、遊び場から遠のいてしまい、馬生師匠にお目にかかる頻度も減っていた(金原亭馬好師匠の真打ち昇進披露パーティーではお目にかかっていましたが)。

 馬生師匠の伝言で何がうれしかったかというと、私がシン・道楽亭の運営に関係していることを知っていただいているということ。そして若い演芸陣が出演する小屋を維持するために、ベテランの方々の出演がもたらす経営的な蜜が欠かせない、ということを分かってくださっているということ。

 私はすぐさま馬生師匠にお電話を差し上げ、小駒さんから伝言を受け取ったことへの感謝をお伝えすると同時に、「7月23日は空いていますか?」と尋ねた。運よく空いていて、私は何の苦労をすることもなくスケジュール調整ができたのだった。

 馬生師匠の演目は「品川心中」と「唐茄子屋政談」。50分近い長講を2席! その後は、料理の専門家による数々のスペシャル料理を囲んでの打ち上げ。金原亭馬治師匠がアテンドしてくださり、滞りなく記念日を祝うことができました。