NEW

シン・道楽亭、誕生前夜から今へと続くキャリー・ザット・ウェイト Part.4

月刊「シン・道楽亭コラム」 第16回

 4人の予定を調整し、上野の喫茶店マドンナーで落ち合う。

 「マドンナ」ではなく「マドンナー」である。森保ー、みたいな感触(すみません、ナイツさんのパクリです)。

 その席で初めて、U氏が「書類とか作るの得意ですから(補助金の申請も)」というようなことを明かした。それがどういう意味を持つのかは、一緒にやり始めてから分かった。U氏はデジタルスキルの神で、シン・道楽亭がかなり効率的に運営できるのは、U氏のおかげである。

 U氏がいなくてもシン・道楽亭を始めていたと思うが、今のような形ではなく、初代オーナー・橋本さんのアナログ方式に、少しだけ毛が生えた程度の運営になっていたかと想像する。

 現在、シン・道楽亭は共同席亭の面々に助けられているが、“彼らがいつまでシン・道楽亭を助けてくれるのか分からない”という心配もする。というのも、これまで共同席亭の2人から、都合3回「辞める」という言葉を聞いたからだ。

 私は、仕事などで「辞める」という言葉を使う時は、「辞める」と決める時だけに使うタイプなので、「辞める」と誰かに言われると真剣に受け止める。

 その思いは今も同じで、もしシン・道楽亭が共同席亭に見捨てられたらどうするのか、ということを考えた。当初、混乱はするだろう。誰か新たな救いを見つけなければならないだろう。それでも急場しのぎはできると覚悟はした。

 共同席亭に最初に配ったペーパーの冒頭に書いた文字を今も覚えている。

 「共同席亭は和をもって貴し(とうとし)となす」

 その一文は振り返ると意味深で、共同でものごとをなす時は空中分解もあり得る、ということを示唆している。今はシン・道楽亭も落ち着いていると私自身は考えるが、当初はもっとギクシャクした空気感だった。もめたこともあった(次回以降で)。

 今は、まあまあそんなこともなく、回っているのかな、と受け止めている。