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シン・道楽亭、誕生前夜から今へと続くキャリー・ザット・ウェイト Part.4

月刊「シン・道楽亭コラム」 第16回

 シン・道楽亭以前のことだ。

 「月島演芸館をやりたい」とSNSに書き込んだことがある。私の中では、東京・中央区の月島社会教育会館で月に2度ほど定期的に演芸会を開催したい、という興行プランだったが、知り合いのW氏とH氏が「その時は手伝いたい」とメッセージを送ってきてくれた。

 月島演芸館という小屋を作るものだと勘違いしていることは一目瞭然だったが、「その際にはよろしくお願いいたします」とだけ返答した。共同席亭としてまずこの2人をお誘いしたのは、そのような経緯があったから。

 当初、私は7~8人での運営をぼんやりと考えていたため、ほかにも2~3人、お声がけした人がいた。今思えば、少し無謀なお誘いだった。断っていただいた結果、現状になっているが、大人数になっていたら取りまとめのないチームになり、空中分解していたかもしれないとゾッとする。

 現役世代の勤め人がシン・道楽亭に参加することは、時間的に難しい。現在、運営に関わっているのは、定年後に再雇用された人とフリーランスの面々。

 W氏とH氏に参加の返事をいただいた後、私はガラケーの住所録を見ていた。誰か候補者はいないか。そう思いながら“あいうえお順”に登録者を見始めたところ、現在一緒にやっているU氏の名前を見つけた。

 確か、フリーランスのコピーライターをしているはずだ。どのようなスキルを持っているのか情報はなかったが、昔の新聞記者時代の同僚で、優秀な若手であると社内で広く認められていた人材だ。ダメ元で連絡を取ると、好感触を得た。