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阿弥陀如来

「くだらな観音菩薩」 第15回

阿弥陀如来

画:林家きく麿

林家 きく麿

執筆者

林家 きく麿

執筆者プロフィール

突然の別れ

 おはようございます。そしてこんばんわ! 林家きく麿です。

 いやいやいや、参りました。

 久しぶりにズドーン!と堪えました。

 ズドドドーン!ですよ。

 同期の蜃気楼龍玉師匠が鬼籍にお入りになられました。

 あんで死んじゃうだよ~! 酒ばっか飲んでるからだろ!

 箸を割らないんですよ。

 全然食べないんですよ!とか言って、面白がってたからなのか?

 無理矢理、食べさせれば良かったなぁ。

 何かちょっとでいいから食べなよって、飲みに行くたびに勧めれば良かったよ。

 でもなぁ、言っても食べなかっただろうな、頑固だったし。

 近しい人が亡くなると、どうにもならない後悔の念が、どうしても湧き上がってくるもんですね。

 はぁー。

 彼とは、ひと月違いで前座になりました。

 私がひと月先輩です。

 背の高い四角い顔した(五街道)のぼりさん、仕事できないし、師匠と同じ落語をやるし、部屋に遊びに行ったら六畳間の二畳分がお酒の空き缶で埋め尽くされてるし、酔っ払って部屋の窓からおしっこするし。

 極度の面倒臭がりだったね。

 いやー兄さん、面倒くさいっすよー、ってよく言ってたもんなぁ。

 噺家になる前は大工の見習いやってて、バブルだったから何にもできないのに50万もらってましたよ、げへへ!とか言うし。

 普段、喋らないくせに、酔っ払うとめちゃくちゃ喋り出して、「その時分にできるのはコンクリート練ることだけだったから親方にやらされてたけど、腕が疲れるからお水をいっぱい足してゆるゆるにして混ぜてやりました、ギャハハ、手抜き工事ですよ~、今ごろ傾いてますよ~、ギャハハ」と犯罪者みたいなこと言って、ゲラゲラ笑ってたなぁ。