みちのくツバメ旅
「浪曲案内 連続読み」 第12回
- 浪曲
東家 一太郎
2026/06/18
雄大な桜がつないだ、みちのくのご縁(画:原えつお)
岩手の温もりが浪曲を育ててくれた
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麦青く 桃や桜の 旅路かな
想い出すのは 想い出すのは
北上河原(きたかみがわら)の せせらぎよ
流行り歌にも 唄われた
岩手の土地で 4月と5月
浪曲ツアーの顛末を
ここにご披露いたしましょう
まずは今年の4月19日(日)から27日(月)まで、岩手県北上市にあります、北上展勝地(てんしょうち)の「さくらまつり」で毎日、浪曲をつとめて来ました。
正式名称・北上市立公園展勝地の桜は、「さくらの名所百選」に選ばれ、また「みちのく三大桜名所」の一つとして、秋田県仙北市角館(せんぼくし かくのだて)、青森県弘前市の弘前公園と並び、北上市民をはじめ、全国の多くの人たちに愛されています。
展勝地という名前は、「展望のきいた名勝・景勝の地」という意味です。雄大な流れの北上川、雪を冠した奥羽山脈を背景に、2キロメートル続く桜並木のトンネル。およそ470本、樹齢100年を超えるソメイヨシノの古木。可憐な花が、空をおおって続く姿は、圧巻です!

北上展勝地で浪曲をさせていただくのは、今回が初めて。東京でお世話になっていたお客様が故郷北上に戻られて、展勝地レストハウスの社長に、東家一太郎・美の浪曲を薦めてくださいました。
そして北上展勝地の魅力と歴史を案内する、ご当地新作浪曲『北上展勝地ものがたり』が誕生。9日間さくらまつりのステージで、お客様とともに練り上げて、形となって自信の一席に仕上がりました。

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さてその9日間 試行錯誤の毎日で
芸人魂 燃え上がり 岩手の人情 身に染みる
パッチリ咲いた 浪花節
今年の桜は早かった! 北上に着いたその時は、ソメイヨシノの並木は葉桜になりかけていましたが、シダレザクラが見頃。展勝地では150種類、1万本の香りや色の異なる桜を楽しめます。
そして花より団子もお楽しみ。展勝地レストハウス前のステージの周りは、岩手のうまいもん市。屋台がずらっと並んでいます。
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展勝地もちは名物で
毎朝 よいしょー ぺったんと
臼と杵でつきあげる 柔らかいのにコシがある
アンコにゴマに キナコにクルミ
ミタラシ ショウガに ヨモギに イソベ
大好きな 味と絡めれば
自然の恵みに みな笑顔
いま読まれています!
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