みちのくツバメ旅
「浪曲案内 連続読み」 第12回
- 浪曲
東家 一太郎
2026/06/18
展勝地で教わった浪曲の原点
葉桜が多くなった平日、テーブルに座るお客様が少なかった時、周りの屋台のお兄さまお姉さまが、お好み焼きに似た「うす焼き」という岩手の郷土料理を持って来てくださった時は、人の情けに泣きました。
割り箸に挟んだご祝儀を持って来てくださったり、屋台から拍手と掛け声をかけて盛り上げてくださったり。最終日までにお客様と屋台の皆様、展勝地の皆様と一体になって新作浪曲『北上展勝地ものがたり』を作り上げることができたと感じています。
これぞ浪曲の原点。木馬亭定席で、自分の会で、お仕事で、すでに会場にいらしたお客様に芸を見ていただける。これは当たり前のことではない。展勝地で新たなフェーズ(流行りの言葉!)に、芸を鍛えていただきました。音響も素晴らしかったです。

そうそう、北上展勝地へ東京から観光でいらしたお客様が、横浜での独演会にもいらしてくださいました。これも嬉しかったです。岩手と東京横浜、ご縁が繋がりました。
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来年も さらに面白いことを携えて
満開の桜並木の中
一太郎・美 浪曲をつとめますので
皆さん是非 北上の 展勝地へ 遊びに来てね
今日は楽しい さくらまつり
展勝地には「うれしいひなまつり」の作詞で知られる詩人サトウハチローさんの記念館もあります。現在は休館中ですが。先日亡くなった作家の佐藤愛子さんのお兄さんですね。
サトウハチローさん作詞で私が好きな歌に霧島昇さんの「胸の振り子」という歌があります。
♪
柳につばめは あなたにわたし
胸の振り子が鳴る鳴る 朝から今日も
服部良一さん作曲のムーディーな曲です。こういうロマンチックな歌が好きなんです。
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