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弟子になる

「コソメキネマ」 第十三回

弟子になる

今回は、フランキー堺演じる落語家が活躍する映画をご紹介!

港家 小そめ

執筆者

港家 小そめ

執筆者プロフィール

沢村豊子師匠

 浪曲に興味を持ったのは、現在でもNHKラジオで放送されている『浪曲十八番』がきっかけです。

 この番組で流れた東家浦太郎師匠の「野狐三次」を聴き、この続きが気になる ~ 浪曲公演に行けば聞けるかも!と思い立ち、木馬亭に行ったのがはじまりです。

 初めて行った浪曲公演は、毎月開催されている浪曲定席ではなく、日本浪曲協会の冬の企画公演。2010年(平成22年)の12月25日、クリスマスでした。木戸に、まだ前座だった頃の若々しい着物姿の玉川太福兄さんがいて、浪曲師の人だと思い、写真を撮らせてもらったのを覚えています。

 その時は数年後にその人を兄さんと呼ぶことになるとは……夢にも思っていませんでした。

 企画公演は、前半は若手浪曲師が中心の浪曲で、後半は浪曲師による踊りや歌謡ショーという構成だったと思います。歌謡ショーみたいなものも大好きなのですが、野狐三次を聴くぞ!と意気込んでいたので、あれ思っていたのと少し違うな、と思いました。もちろんその日は、野狐三次を聴くことはできず。

 若手浪曲師の最後が玉川奈々福師匠でした。曲師は沢村豊子師匠。その日は企画公演だったためか、曲師の衝立(ついたて)が外されていました。音が鳴った時に、うわっなんだ、この格好良い三味線は!と度肝(どぎも)を抜かれました。三味線の音で、風景が浮かんでくる、あぁ雪が見える~と思いました。

 こんな凄い人が世の中にいたのか! 浪曲三味線、すごい! 「沢村豊子」という名前を心に刻みつけて帰りました。

 家に帰ってから、もう一度あの三味線を聴きたいと思い、「沢村豊子」で検索をかけてみました。今はそうでもないですが、その頃は検索しても浪曲情報があまり出てこない。特に曲師の情報はほとんどありませんでした。

 唯一出てきたのが、奈々福師匠が当時書かれていたブログ。浪曲公演情報をよく発信されていました。このブログを頼りに豊子師匠を追いかける形で、浪曲公演に足を運ぶようになります。