らじおたいそう
「ずいひつかつどお」 第12回
- 落語
立川 談寛
2026/08/04
絵・フジマリ
夏――。
街中には、男女問わず肌を露出する人が細胞分裂のように増え、夜道を歩けば局部を露出する人が冬眠から目覚めた熊のごとく、あるいはダンジョンの奥から地上に溢れ出たモンスターのごとく徘徊を始める季節。
気温が高く、熱で体が干からびてしまうので、みんな冷たい水を持ち歩いたり、アイスキャンデーくんをガリガリと齧ったり、コーヒールンバ、モカ・マタリしながら過ごしていることだろう。
私は夏が苦手なので、この時期は本当にしんどい。言ってみれば軟弱者なのだ。
それはそうと、最近少しお腹が出てきた。どう考えても理由がわからない。ラーメンだって週に3回くらいしか食べないし、家系ラーメンの時はちゃんとライスもつけるし、たまには二郎系だって食べる。
夜遅い時など、空腹を満たすために天下一品のこってりラーメンを食べて帰ることだってある。一体どうしたことだろうか。
難解すぎて原因がわからないので、今度どこか頭の良いとされる大学の先生にでも聞いてみようか。ちょうどバカ田大学の教授と友達になったところだ、きっと正しい答えをくれるだろう。
まぁ原因が何であろうと、お腹が出てきたのをどうにかしないといけないのだが。
落語家は正座をするので、膝や腰を壊しやすいのではないかと思っている。実際に膝や腰に爆弾を抱えた落語家は多い。名前は出さなくても何となく、みんな心当たりはあるのではなかろうか。
大半は体重が増えたことによって、膝がムンクのように叫んでいるからだろう。
私の家には体重計がないが、お腹が出てきたということは質量や重量が増したのに違いない。このまま放置しておくと膝が壊れ、二度とムーンサルトプレスができなくなってしまうかもしれない。ムーンサルトプレスのできない落語家など、飛べないニワトリのようなものだ。
そうならないために、毎朝ラジオ体操をすることにした。
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