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「座布団の片隅から」 第19回

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落語界のターミネーター、三遊亭好二郎。引っ越しても、また戻ってくる!?

三遊亭 好二郎

執筆者

三遊亭 好二郎

執筆者プロフィール

 10月は、映画に救われた月といっても過言ではない。

 一身上の都合で、また引っ越しをすることになってしまった。理由はまぁ……そういうことである。東京に来てもう11年になるが、今回で6回目の引っ越しである。さすがに多い。

 東京の引っ越しにかかる費用はえげつない。今住んでいる部屋に、僕は1年半ほどしか住んでいなかっただろうか。それなのにまた引っ越し。たびたびの転居で財布は空っぽである。あぁ……東京は僕にいつも冷たい。

 ただでさえ引っ越しで大変なのに、そそっかしい僕は、電車のチケットの日にちを間違えて取ってしまった。しかも月に二度も! 早くみどりの窓口に行かなきゃ……。

 いつから、電車に乗ることがこんなにも難しくなったのだろう。今日もみどりの窓口には行列ができている。寄席だったら立ち見満席だ。いつになったら自分の順番が回ってくるのか。あぁ、仕事に間に合わない!!

 そんな中、嬉しいニュースが飛び込んできた。

 去年の『狂い咲きサンダーロード』のリマスターにも驚いたが、まさか『太陽を盗んだ男』を映画館で観られるとは! 良い時代に生まれたものである。

 僕の今まで観た好きな映画の中で10作を選ぶとしたら、『太陽を盗んだ男』はその中に迷いなく入るだろう。長谷川和彦監督の傑作映画で、主演はジュリーこと沢田研二さん。そして菅原文太さんの共演である。

 あらすじは、以下の通り。

 「退屈で無気力な日々を送る中学校の理科教師・城戸誠は、生徒を引率して遠足に出かけた帰りに、武装した老人にバスジャックされてしまう。老人の要求でバスは皇居に向かうが、事件を担当する山下警部が城戸とも協力して生徒たちを救出し、犯人は射殺される。それを機に、城戸の中で何か大きなものが動き始めた。城戸はかねてより計画していた東海村の原子力発電所からのプルトニウム強奪を実行に移すと、自宅アパートで原子爆弾の製造に成功する。」

(映画『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』オフィシャルサイトより抜粋)