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浦安の風が吹いている

「浪曲案内 連続読み」 第11回

浦安で受ければ本物

 初代浦太郎は、先述の「関東節ひとすじ」で楽浦師匠の芸についてこう語っています。

 さらに楽浦師匠はネタ数が多く、「野狐三次」や「夕立勘五郎」などの連続物で、30日の興行を全て演目を変えて、昼夜計60席、浪曲を務めてしまうような人でしたので、寄席の席亭にとても重宝がられました。

 そんな楽浦師匠が浦安亭について語っている音源を、「浦安の人々を魅了した大衆芸能」の対談コーナーでお客様に聞いていただきました。木馬亭で楽浦師匠が当時の浪曲ファンのお客様に語りかけています。

 浦安市郷土博物館で、浦安亭の模型を見てきてるんで、想像できるんですね。あぁ、あの二階席からお客さんが足をぶらぶらさせていたのか。一階の客はこんな感じで後ろを振り向いて、二階の客と明日の漁の話をしていたのだろう。

 楽浦師匠は、この舞台で浪曲を演っていたのか――。

横から見た浦安亭の模型

(註)浦安亭には浪曲の同好者が集まり、天狗連がたびたび開催され、観客が人気投票をして順位を決めたりしたそうです。企画展には浦安亭で開催された素人浪曲民謡舞踏競演大会の入場券も展示されています。浦安には芸達者の人が多く、浪曲天狗道場のような素人参加浪曲番組の「ラジオ放送合格者多数出演」と記されています。