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後世に残すべきもの

古今亭佑輔とメタバースの世界 第11回

課題 ~感動を行動へ変える

 大抵の場合は、残したままで終わってしまう。

 パフォーマンスや空間を体験する素晴らしい仮想空間があると、それを体験した若者は体験した気になってしまう。やはり実物に足を運ぼうとか、さらに深く掘り下げてみようと思わせることは容易ではない。

 何を目標にするかにもよるが、投資をした分、何かしらの成果を得なければならない企業や団体にとっては最大の課題であろう。

 やはりデジタルアーカイブであっても、ある程度の没入感や、人々に興味を抱かせる仕組みが必要である

 仮想空間の中にも幾つか素晴らしいデジタルアーカイブは存在する。

 「VRC落語会」(自分が定期的にVRで行う落語会)の場合を考えてみると、まだ限定公開の動画のみであるが、その落語をYouTubeで観て「面白かった」、それだけで終わってしまっては自分としては残念である。

 楽しんでいただくのは大前提ではあるが、やはり実際に寄席に足を運んでもらうのが目標である。

まだ思考中のこと

 現在、自分は無料の落語アーカイブを残していない。

 それは自分のポリシーでもあり、YouTubeなどに無償で落語は流さない。期間限定や有償で限定公開することはあるが、やはり実際に足を運んでもらいたいからである。これに関しては、様々なご意見があるのは重々承知している。

 YouTubeなどでよくあるご意見としては、遠方の方はなかなか気軽に寄席に足を運べないので、まずYouTubeで体験してから足を運んでみたい、という方も多い。

 自分の落語を聴いてもらうという意味では、何かしら参考になる動画があった方がよいのかもしれない。しかし個人の意見として、情景を想像するためには落語は没入感が必要不可欠である。

 画面で観ていてはなんとなく集中力が落ちる。流し見になってしまうことが多い。しかしそれを解決してくれるのがVRパフォーマンスである。外界を遮断して360°見渡す限りの寄席(落語を聴く環境)でパフォーマンスが始まれば集中力は保てる。