すずめ踊りを見ようとや

「すずめのさえずり」 第十四回

 うまい若手は増えた。

 ところがこれが寄席の踊りの厄介なところで、うまい人だけではだめなのだ。うまくてきれいな踊りが見たければ歌舞伎座へ行けばよい。寄席であるからには、やはり面白さもなければならない。

 「忘れよう」と言われた志ん橋の踊りには、誰にも真似できない、えも言われぬ味があった。踊りの合間に入る、茶番のようなコーナーにすっと入って、たたずまいで笑わせられる人。その育成が急務である。

 若手の中にも候補はいる。座員ではないので名前は伏せるが、ある師匠に「宣材(写真)送って」と言われて洗剤を送った某君とか、上方の師匠に「見台ありまっか?」と聞かれてあいびき(いわゆる正座椅子)を出し、「違うがなー」とリアルなツッコミを引き出した某君とか、名前は言わないが全て同一人物の某君とか。

 「彼をスカウトしろ。踊らなくていいからと言え」

 踊りの会とは思えない指令が下された。入ってくれないかなー。林家やま彦君。

 かつての住吉踊りには志ん朝師匠がいて、金翁師匠もいた。先代圓菊師匠も、あしたひろし先生も順子先生もいた。その輝かしい時代に少しでも近づけるよう、10月には来年に向けた稽古が始まる。

 来年は49周年。そして再来年はいよいよ50周年。夏の風物詩、風流住吉踊り。

 来年も、皆様ぜひ。

▼古今亭志ん雀 X

  • 日程:
  •  10月25日(日)
  •  開場 13:30 開演 14:30
  • 会場:
  •  日本橋 兜座
  •  (中央区日本橋兜町11-10 兜町中央ビル)
  •  → Googleマップ
  • 出演:
  •  古今亭志ん雀
  • 料金:
  •  前売 2,500円 当日 2,800円
  •  
  • ご予約:
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(毎月26日頃、配信予定)

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