やめたら負けが確定する!――博打好きのたわごと
月刊「シン・道楽亭コラム」 第8回
- 落語
- その他
シン・道楽亭
2025/12/10
ギャンブル熱が再燃した「コロナ禍」
競馬とは距離を置いたが、競輪やボートレースの大きなレースは楽しんでいた。時々、同僚や友人から競馬場に誘われて行くこともあった。JRAの仕事をして、現地に行くこともあった。距離を置いているから、適度に楽しむことができるようになったと自負していた。
しかし、そんな生活が一変したのがコロナ禍。エンタメが一気に止まったとき、公営競技はいち早く再開した。他にエンタメがないので、競輪やボートレースのネット投票に手を出し始めてしまった。その結果、今の私は競輪に夢中である。全国の競輪場に出かける「旅打ち」の醍醐味にハマり、現地では相変わらず目の前で見られるレースにはすべて賭けてしまう。
根本の性分は変わらないが、競馬を仕事にしていたときと違うのは、競輪場や競艇場に感謝の気持ちを持てるようになったこと。あまり勝つことはないけれども、「今日は遊ばせてもらってありがとう」「本当に楽しかった」という気持ちを持つことができるようになった。
ネット配信を見ることも楽しみになった。大宮競輪の「どりあんず」MCの中継は特にお気に入り。
落語家では、立川吉幸師匠が弥彦競輪の配信でおなじみ。ボートレースでは立川談春師匠、春風亭一蔵師匠、三遊亭らっ好さんが、あちこちのレースに登場している。落語にも博打がらみの噺は多いので、マクラで噺家さんの博打事情が聞けるのも面白い。
いつか、シン・道楽亭でも博打好きの芸人を集めてイベントをやりたいと思っている。
博打道はいつでも夢の途中
記者時代は「競馬記者って儲かるの?」と聞かれたが、今は「競輪が好き」と言うと「どのくらい儲かるの?」と聞かれる。
記者時代と同様に儲かるわけがない。しかし、それをギャンブルに興味がない人に言っても理解してもらうのは難しいと思うので、「高級車1台分くらい負けている」と答えるようにしている。
そうすると、「えっ! それなのに、なんでまだ賭けているの?」と聞かれることが多い。これも答えることは決まっている。
「やめたら、そこで負けが確定するから。やり続けているうちは、まだ夢の途中だからね」
これを言うと、納得はしていないかもしれないが、なんとなく博打好きの心持ちを理解してもらえて、それ以上のツッコミはなくなります。おすすめします。
共同席亭 U

▼シン・道楽亭|新宿二丁目のミニミニ演芸場(公式HP)
▼シン道楽亭 X
(毎月10日頃、掲載予定)
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