講談界を駆ける一鶴イズムの継承者 田辺銀冶(後編)
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第26回
- 講談
新たな挑戦へ
―― 2026年、新たに取り組みたいということはありますか。
銀冶 私は実は被爆三世で、原爆の話、例えば体験談を講談にしたいと思ってきました。私の祖父の最初のお嫁さんになる人が8月6日に広島で結婚式を挙げる予定で原爆に遭ったんです。
いつかこの話をという思いはありましたが、なかなか機会に恵まれなかったのですが、古今亭菊太楼師匠からお声を掛けていただいて、何か講談でできませんかということで、菊太楼師匠がお江戸両国亭で主催する6月13日の「あの日を忘れないための演芸会」に出演させていただきます。この講談はきっと良いものになると思います。日本中、世界中でたくさんの人に聴いてもらいたいですね。
―― 菊太楼さんの母親が長崎で被爆したこともあって、菊太楼さんも被爆二世として『母のお守り』という新作落語を手掛けています。講談でも『はだしのゲン』といった話が読まれることもありますが、講談には歴史を伝える意義もあると思うので、作られる話を楽しみにしています。最後に、これからの田辺銀冶はどうなっていくと思いますか。
銀冶 二ツ目に昇進して、すぐに売れると思っていたんですが、今もって売れていません。以前はこの年には「銀冶って凄いね」と言われると思っていました。今の年齢を考えれば、42歳や43歳って、働き盛りだと思うんです。
一鶴もこの年には『東京オリンピック』で売れていて、その頃の映像を見たりすると、マクラからクスグリたくさんで楽しいですし、凄いなと思います。それを考えると、私もくすぶってはいられない! 今年は本気になりますよ! そのためにも名前を大きくして、本気で講談に向き合う。
一鶴は、125歳まで生きると話していました。だから「一鶴125歳生誕祭」を目標にしてやっていきたい。その時には一番の講釈師になって、一番の会場をおさえて、それを開いて師匠と講談界に恩返しをしたい。そのためには元気でいなければと思っています。
みなさんにも応援していただかないといけないので、みなさんも元気でいてほしい。私の28年後を見てほしいですし、今、まさに講談黄金期が到来しているので、今の田辺銀冶も応援していただきたいと思っています!
(以上、敬称略)
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●近々の予定

新宿講談会 夜席
軍談道場 night3
~武田信玄公 生誕505年軍談祭~
- 日程:
- 2026年2月19日(木)
- 開場 17:20 開演 17:50
- 会場:
- 新宿永谷ホール(Fu-)
- (新宿区歌舞伎町2-45-5 新宿永谷ビル1F)
- →Googleマップ
- 出演:
- 神田伊織 「犀川の戦い」
- 田辺銀冶 「和談破れ」
- 宝井琴鶴 「八幡原の戦い」
- 一龍斎貞橘 「酒井の太鼓」
- 宝井琴凌 「信玄の最期」
- 料金:
- 予約 2,800円 当日 3,000円
- 予約:
- 日本講談協会チケット予約フォーム
- →https://kodankyokai.jp/ticket/
- ※予約フォームの”ご予約の会”の選択は、「新宿(夜)」をお選びください。

銀冶連雀会11
新吉原百人斬りを読む
八ッ橋桜普請
- 日程:
- 2026年2月24日(火)
- 開場 17:40 開演 18:00
- 会場:
- 神田連雀亭
- (千代田区神田須田町1-17 加藤ビル2階)
- →Googleマップ
- 出演:
- 神田おりびあ(前講)
- 田辺銀冶
- 料金:
- 予約 2,500円 当日 3,000円
- 予約:
- メール
- →ladygigi.jp@gmail.com
(了)
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