エッセイが始まる
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第1回
- 落語
桂 三四郎
2025/07/25
桂三四郎流・時間の錬金術
まあ、とにかくありがたいことに今月から連載が始まるのだけど、連載が始まるということは「締め切り」が1つ増えるということだ。
人生とは「締め切り」との対峙の仕方なのじゃないかと思っている。
じゃあ、桂三四郎は「締め切り」にどう対峙しているのか?
僕は常に「締め切り」に追われるタイプの人間だ。
いや、ほとんどの人間がそうだとは思うのだけど、僕くらいになると「締め切り」を守る前に「締め切り」の本当の「締め切り」を見極めることから始める。
まずこのエッセイについても第1回目が7月24日頃にアップされるということなので、その約2週間前の7月12日にアップする予定なのだけど
「12日締め切り」だからといって、11日中に出してしまうのは愚の骨頂。
それは、締め切りを前倒ししてしまっている、ド素人のやることだ。
つまり「7月12日までに」と言うことは、12日の23時59分までに出せば、締め切りに間に合っているのだ。
ただ考えてみてほしい、23時59分に仕事のメールをチェックする人間がいるだろうか?
「よし!! 23時59分、三四郎師匠から入稿確認!! すぐに校正、そしてイラスト発注!! ギャラ振込完了!! さあ来月の締め切りに備えろ!!」
こんな人間いるわけがない。国家の存亡に関わるプロジェクトに関わっているわけじゃない。
23時59分は、Youtube動画を見て過ごす寝る前のかけがえのない時間だ。
ということは、このメールを読んで添付ファイルを開くのは、早くても始業時間の9時以降。
だから23時59分に送ろうが、午前4時に送ろうが関係ないのだ。
つまり、今の時点での「締め切り」は13日の午前9時となる!!
もしかして「いや、12日過ぎてるやん……」と思ったんじゃないかろうか?
そうではない!! 「13日の午前9時」は「12日の33時」なのだ!!
だから12日の締め切りには完全に間に合っているのである!!
ただ、本当の「締め切り」は「13日の午前9時」ではない。
7月12日は土曜日である。つまり翌日は日曜日!!
ならばこのメールを開くのは、7月14日月曜日の午前9時!!
ただし月曜日の朝は忙しい!! 僕のエッセイが最優先事項の仕事であるわけがない!!
ならば、僕の締め切りに担当者が気がつくのは、14日月曜日の午前10時半!!
つまり「12日の57時30分」に間に合えさえすれば「締め切りは守れている」と言っても過言ではない!!
ただ、もう一段階締め切りを伸ばす裏技がある。それは
「遅くなってすみません、原稿を添付しました。ご確認ください!!」
と言って、あえて原稿ファイルを添付せず送信し、
「あの、原稿ファイルが添付されてませんが……」
の返信が来た2時間後に、
「失礼しました。再送します!!」
このやり取りで空白を作る裏技中の裏技
「宿題やったんですけど、持ってくるの忘れてました作戦」だ。
これによって、締め切りを最大14日の16時15分まで伸ばすことができるのだ!!
この荒技は流石の僕も使ったことはない。。。
いま読まれています!
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