寄席、そちらとこちら
「二藍の文箱」 第9回
- 落語
三遊亭 司
2026/02/02
新宿末廣亭は、主に中学時代に深夜寄席。
いまの深夜より開演が30分遅かった30年前の深夜寄席は、帰りの時間がスリリングで、同級生を巻き込みよく行った。わたしにとって落語や寄席は、コアな楽しみでなく、おもしろいテレビ番組やコミック雑誌と同等だった。
そんな深夜寄席の帰りに感想を言い合って帰った友人は、二ツ目から真打になる時の卒業公演にも来てくれた。あの頃と違うのは、終電を気にせず朝まで飲んだことと、感想を言い合うのではなく、親友が一方的にわたしに感想を伝えてくれて、わたしはうんうん聞くのみだったが、それがまたとてもうれしいことだった。
こうしてみると、一番行きづらいのが池袋演芸場ということになる。それでも、料金的に行きやすい二ツ目勉強会や、お目当てが並ぶ正月二之席には足を運んだ。二ツ目勉強会で言えば、古今亭菊之丞師匠や柳家獅堂師匠が二ツ目になりたてで、菊之丞兄は当時から芸達者で、獅堂兄は当時のほうがまともだった。そんな池袋演芸場がわたしの初高座の場所でもある。
制服がない高校に通っていたおかげで、高校はサボり放題。朝、気乗りしないので自分で休みの連絡を入れると、電話を取った先生が「出席日数、足りてるの?」と言うぐらいの高校だった。そんな日は小田急線を学校の最寄り駅で降りずに、箱根湯本方面に行くか、片瀬江ノ島方面に行くか。はたまた、いつでも落語協会の顔付の上野鈴本演芸場に行くか。
中学時代、たいして学校に行っていなかった高校時代、そして大学には行かないで入門したので、わたしが多くのことを学んだのは、みんなこの寄席と寄席の楽屋だった。そうしてこの世界に入ったわたしに、オトナの前座の先輩から「得てして、こういう落語小僧ほど挫折するんだよ」と言われ、言葉通り挫折して、『ああ、兄さんはよくわかってら』と、思ったりもした。
いま読まれています!
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第44回
情熱に出会い、魂を語る 神田紅(前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/08/09
「座布団の片隅から」 第16回
別荘
~優雅な大人の夏休み……のはずだった。涼やかな高原の別荘での珍事件を綴る爆笑避暑日記!!
三遊亭 好二郎
2026/08/07
「朝橘目線」 第16回
鍋で炊きゃ そこらの米も ゴチになる
~「ご飯」を「米」と呼ぶのが、どうにも気になる。そんな朝橘師匠の米へのこだわりは、やがて「火・水・米」の炊飯道へ
三遊亭 朝橘
2026/08/08
「コソメキネマ」 第二回
チンドン屋人生
~チンドンの音がスクリーンで流れる『マダムと女房』をご紹介!
港家 小そめ
2025/06/12
「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第16回
まだ満足にビールが飲めていない夏
~宇宙一の美人浪曲師が綴る、愛おしすぎる芸人日記
東家 千春
2026/08/03
「令和らくご改造計画」
第十二話 「荒れるチラシ」
~最近の前座さんたちは、時々おかしい
三遊亭 ごはんつぶ
2026/07/13
「座布団の片隅から」 第14回
旅路(上)
~噺家3人の珍道中! 笑いと涙と二日酔いの落語ツアー前半戦
三遊亭 好二郎
2026/06/07
「オチ研究会 なぜこのサゲは受けるのか?」 第十六回
一分茶番、 棒鱈、 権兵衛狸
~演者の視点から、オチの仕掛けや工夫を楽しく解説!
林家 はな平
2026/08/06
「座布団の片隅から」 第4回
袋氷
~35歳、「朝倉のおいしい水 かき氷」にハマる!
三遊亭 好二郎
2025/08/07
「二藍の文箱」 第15回
涼を装う
~高座を降りてからも、落語家でいたい。三木助師匠と歌司師匠、ふたりの師匠に教わった粋な生き方
三遊亭 司
2026/08/02
「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第16回
まだ満足にビールが飲めていない夏
~宇宙一の美人浪曲師が綴る、愛おしすぎる芸人日記
東家 千春
2026/08/03
「座布団の片隅から」 第16回
別荘
~優雅な大人の夏休み……のはずだった。涼やかな高原の別荘での珍事件を綴る爆笑避暑日記!!
三遊亭 好二郎
2026/08/07
「古今亭佑輔とメタバースの世界」 第12回
若手の葛藤
~どうしたらお客様は来てくれるのか? 落語の未来を静かに見つめ、自らの価値を問うコラム
古今亭 佑輔
2026/08/05
シリーズ「思い出の味」 第26回
和歌山の家族の風景
~和歌山で育った三門綾さんの記憶を彩る、かけがえのない味を綴った食のエッセイ
三門 綾
2026/08/05
「ずいひつかつどお」 第12回
らじおたいそう
~ラーメンはやめられない。でも健康も守りたい。そんな談寛師匠が始めたのは、まさかのラジオ体操!
立川 談寛
2026/08/04
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第44回
情熱に出会い、魂を語る 神田紅(前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/08/09
「二藍の文箱」 第15回
涼を装う
~高座を降りてからも、落語家でいたい。三木助師匠と歌司師匠、ふたりの師匠に教わった粋な生き方
三遊亭 司
2026/08/02
「朝橘目線」 第16回
鍋で炊きゃ そこらの米も ゴチになる
~「ご飯」を「米」と呼ぶのが、どうにも気になる。そんな朝橘師匠の米へのこだわりは、やがて「火・水・米」の炊飯道へ
三遊亭 朝橘
2026/08/08
「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第15回
このまま宇宙一を名乗っていて良いのか?
~宇宙一の美人浪曲師が綴る、愛おしすぎる芸人日記
東家 千春
2026/07/03
「オチ研究会 なぜこのサゲは受けるのか?」 第十六回
一分茶番、 棒鱈、 権兵衛狸
~演者の視点から、オチの仕掛けや工夫を楽しく解説!
林家 はな平
2026/08/06
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった蜃気楼龍玉師匠への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「令和らくご改造計画」
第十二話 「荒れるチラシ」
~最近の前座さんたちは、時々おかしい
三遊亭 ごはんつぶ
2026/07/13
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第41回
一途に講談を生きる 田辺いちか(前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/14
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第42回
一途に講談を生きる 田辺いちか(中編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/15
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第43回
一途に講談を生きる 田辺いちか(後編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/16
「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第16回
まだ満足にビールが飲めていない夏
~宇宙一の美人浪曲師が綴る、愛おしすぎる芸人日記
東家 千春
2026/08/03
「講談最前線」 第23回
2026年7月の最前線 【前編】 (講談界の襲名について考える)
~講談はいつも面白く、そして新しい
瀧口 雅仁
2026/07/17
シリーズ「思い出の味」 第25回
芸とともに受け継がれる一門伝統の味
~人を思い、芸を磨き、心をつなぐ伝統の味をほのぼのと綴った、食のエッセイ
露の 五九洛
2026/07/19
「かけはしのしゅんのはなし」 第14回
師匠、もうヨーグルト食べたくないって言ってたよ
~お中元は品物を渡す日ではなく、感謝を届ける日!!
春風亭 かけ橋
2026/07/24
月刊「シン・道楽亭コラム」 第15回
彦八まつり、芸協らくごまつり、謝楽祭 ~三大祭を全部巡って見えた、それぞれの魅力
~同じ落語のお祭りなのに、三者三様の魅力が面白い。現地で感じた熱気と空気感をお届けします!
シン・道楽亭
2026/07/10
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった蜃気楼龍玉師匠への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第10回
ああ…麗しの吉本興業……
~吉本興業を辞める話なのに、なぜこんなに爆笑してしまうのか!?
桂 三四郎
2026/05/12
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第9回
優雅な航海中の後悔を公開
~“憧れの仕事”から繋がる伏線が鮮やかな船旅エッセイ!!!
桂 三四郎
2026/04/13
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第5回
落語家の夢
~俺の目は、まだ濁っていない!!!
桂 三四郎
2025/11/27
「令和らくご改造計画」
第四話 「初心者よ永遠なれ」
~AIが落語を演じる時、それでも人は笑えるのか?
三遊亭 ごはんつぶ
2025/11/12
「令和らくご改造計画」
第六話 「若手人気落語家殺人事件 【事件編】」
~古典派と新作派の溝!?
三遊亭 ごはんつぶ
2026/01/12
「艶やかな不安の光沢」 第1回
謂れなきものたちの飛躍
~年始からとちってしまった芸人の胸のうち
林家 彦三
2026/02/12
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第6回
運と皆様のおかげです
~人間は弱い生き物です
桂 三四郎
2026/01/01
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第8回
微笑みながら中指を
~笑えて震える、ご近所交流録! マトリックスばあさん、降臨!!
桂 三四郎
2026/02/25
編集部のオススメ
「かけはしのしゅんのはなし」 第14回
師匠、もうヨーグルト食べたくないって言ってたよ
~お中元は品物を渡す日ではなく、感謝を届ける日!!
春風亭 かけ橋
2026/07/24
シリーズ「思い出の味」 第25回
芸とともに受け継がれる一門伝統の味
~人を思い、芸を磨き、心をつなぐ伝統の味をほのぼのと綴った、食のエッセイ
露の 五九洛
2026/07/19
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった蜃気楼龍玉師匠への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第41回
一途に講談を生きる 田辺いちか(前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/14
「令和らくご改造計画」
第十二話 「荒れるチラシ」
~最近の前座さんたちは、時々おかしい
三遊亭 ごはんつぶ
2026/07/13
月刊「シン・道楽亭コラム」 第15回
彦八まつり、芸協らくごまつり、謝楽祭 ~三大祭を全部巡って見えた、それぞれの魅力
~同じ落語のお祭りなのに、三者三様の魅力が面白い。現地で感じた熱気と空気感をお届けします!
シン・道楽亭
2026/07/10
「二藍の文箱」 第14回
三遊亭小歌という落語家がいた
~忘れないでほしい、日の当たらない道を好む藝人もいることを
三遊亭 司
2026/07/02
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
掲載記事300本記念
〈掲載記事300本記念〉 柳家さん喬師匠 スペシャルインタビュー【前編】
~小さん師匠の「おめでとう」から始まる新しい年
話楽生Web 編集部
2026/01/25