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若手の葛藤

「古今亭佑輔とメタバースの世界」 第12回

若手の葛藤

2026年7月25日~26日に秋葉原で開催された、Vケットリアル

古今亭 佑輔

執筆者

古今亭 佑輔

執筆者プロフィール

悩ましい集客 ~どうしたらお客様は来てくれる?

 集客力とは何だろうか。

 自分にとっても耳が痛い話だ。落語家はたくさんいる。天才であれば別かもしれないが、少々上手いくらいでは実は集客力には結びつかないと考えている。もちろん上手いに越したことはないし、日々の鍛錬を行うべきであることは大前提としての話である。

 その上で重要なのは、自らの価値を明確に提示するとともに、お客様の多様なニーズに柔軟に応えられる懐の広さであると考える。そもそも商品価値を提示できていない商品は売れない。何よりコスパ、タイパが重視される時代、それらが新たな顧客の開拓をより難しくしている。

 今、お客様は、価値にお金を払う。この多様性の時代、様々なニーズに即座に対応できる柔軟さこそが生き残っていくための大事なスキルであると考える。

 これまでお話ししてきたVR界隈では、「バーチャルマーケットリアル」(通称:Vケットリアル/VketReal)というイベントが夏と冬、年に2回行われている。

 そもそもVケットリアルは、約130万人が来場する世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット」(通称:Vケット/Vket)」から派生したリアルイベントである。Vケットリアル、Vケットのどちらも「バーチャルとリアルをつなぐ」ことをコンセプトとしている。そしてこれらは、株式会社HIKKYが主催する世界最大のVR展示即売会である。

 Vケットリアルでは、VRとリアルを行き来するクリエイターの展示が数多くあり、クリエイターたちとの交流やクリエイティブな未来を築く場として賑わっている。

 さらにはXR技術(現実世界とデジタル空間を融合または拡張する技術)を活用したインタラクティブな企画を行ったり、企業ブースでも新たなXR技術を体験できたり、商品を買ったり、ゲームで遊んだりできる。毎年、新たな企業がVR業界に参入している。

 今回のコラムでは、この盛り上がりに着目し、落語界の未来を少し考えたい。