旅路(上)

「座布団の片隅から」 第14回

 前日に岩国で飲み過ぎて、大げんか(笑)。

 僕は飲み過ぎると寝上戸になって、怒り上戸になって、最終的に泣き上戸になるのがわかった。始めは芸のことで喧嘩をしてヒートアップ。

 最終的に僕が泣きながら

好二郎「このツアーも3人で3年目になるけど、お前らは全く成長してない!!」
らっ好・兼矢「どこが成長してないんだ!!」
好二郎「カバンがちいせぇんだよ! お前らもデカいキャリーバッグ買え!! 大きいカバンでグッズを運んでくれよぉぉ!!!」

 と泣きながら怒っていたらしい。カバンは大きいが、人間が一番小さいのが僕である。

 道中は、福岡大学の落研の同級生が車で送迎してくれたのだが、二日酔いで申し訳ない。

 会場の角打ち「HARADA SAKABA」さんに着くと、かつてない大雨。落語が聞こえない! 会場のスタッフさんの全面協力のもと、なんとかセッティングして雨の中、開催できた。会も盛り上がってお開き。ありがたい!!

 お客様の中に、僕が前座の頃から一緒に会をやっていた元芸人・元気丸の水戸君が来てくれてビックリ! つい嬉しくなって打ち上げで飲み過ぎてしまい、一次会終わりで一瞬だけホテルのベッドで横になったら、昨日の疲れもあり、気絶するように爆睡。起きたら、二次会は終わっていた!

 その後、らっ好・兼矢が乙なバーで三次会をやっているそうなので合流。らっ好兄さんは007を気取ってボンドマティーニをずっと飲んでいる。ペースが早い。

 ……目が危ない。嫌な予感がする。

 案の定、らっ好兄さんがもう1軒行きたいということで、僕もご一緒する。ちなみに、兼矢はキツイから宿に帰った。お前も行けよ! こうなったらジェームズ・ボンドと化した、らっ好兄さんにとことん付き合う。ノー・タイム・トゥ・ダイである。

 そこから数軒ハシゴしただろうか。らっ好兄さんが焼酎瓶のフタについているヒモを使って、ムエタイファイターになった。兄さん、ボンドはそんなことしないよ。それが最後の記憶である。