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我と来て 遊べや母を 呼ぶ娘

「朝橘目線」 第14回

我と来て 遊べや母を 呼ぶ娘

真剣に読書する長女。清楚という言葉を可視化したらこうなる

三遊亭 朝橘

執筆者

三遊亭 朝橘

執筆者プロフィール

 先月ここで、私の「老い」が止まらないという嘆きをぼやいたが、やはりそれは正しかった――。

 五月上旬、帯状疱疹になったとさ。老い老い……。子どもの頃にかかった水疱瘡のウイルスが、体内の神経に残る。その後、加齢などで免疫力が落ちると、再びそのウイルスが暴れ出す。これが帯状疱疹。

 皮膚のかゆみのほか、神経を損傷するので痛む。人によっては夜、寝られないくらい痛むという。後遺症で麻痺が残ったり、目の方に出ると最悪、失明の可能性もあるとか。なかなかに怖い病気である。幸い、自分はそこまで痛くもなく、夜もぐっすりだった。

 診察してくれた皮膚科の先生は、非常に物腰柔らかな方。抗原検査のサンプル採取で、発疹に針を刺す時も「ごめんなさいねぇ、渡辺さん(筆者)、ちょっとチクッとしますからね……申し訳ないです、ごめんなさいね、ちょっとチクッとしますから!」。どんだけ痛いんだよとびびっていたが、さほどでもなく。

 数分後、検査結果が出ると、先生「渡辺さんね、検査の結果……帯状疱疹でした。でもね、大丈夫。人間ね、五十過ぎると免疫落ちて、帯状疱疹なりますから。五十過ぎるとみんなかかります! 五十過ぎると!」。渡辺さん、まだ四十七歳だよ。そっちの方がよほどチクッとしたし、そっち謝ってくれよ先生。

 その後、ある落語会に行って主催者に「いやあ、帯状疱疹になっちゃいましたよ」と言ったら「えぇっ? あれ、年寄りがなる病気でしょ!?」。

 もういい、分かった。分かったから。