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我と来て 遊べや母を 呼ぶ娘

「朝橘目線」 第14回

 先日、妻が私の実家から送られてきた新じゃがいもを、一口大に切って油で炒めてから、味噌だれで味付けして出してくれた。妻は福島県郡山市出身。東北の人は味噌の扱いが上手い、と思う。結婚するまで、こんな味噌の使い方を知らなかった。

 この味噌ポテト、「みそかんぷら」という福島の郷土料理だそうだが、これがとんでもなく美味い。娘たちもバクバク食べた。いつもなら「食べたかったら食べな。お父さんの分はなくなっても良いよ」とか言うけど、こればかりはいくらか残してくれと頼んだ。妻曰く、亡き祖母の味だそうだ。

 「おふくろの味」ってのが何故尊いのか。それは親から子へ、子から孫へと受け継がれていくからだと思う。食に限った話ではない。いつか娘に、「ズッコケ三人組」を勧めてみよう。

 落語も伝承芸である。師匠から弟子へ、脈々と継承されるべきものだ。ところが肝心の芸で、師匠に似ていると言われたためしがない。

 「あんちゃん、師匠に似てないね」

 先輩方に、いつも言われる。だが私は、うちの師匠を誰よりも深く理解するおかみさんに、お墨付きを頂いている。おかみさん曰く「あんたはうちのお父さんそっくりよ! 声が無駄に大きいところ、全然気が利かないところ、ほんとそっくり!」。そう宣告するおかみさんの横で、師匠は下を向いていた。

 私も黙って、頭を下げた。

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