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我と来て 遊べや母を 呼ぶ娘

「朝橘目線」 第14回

 五月下旬、長女の運動会後の振替休日。

 東京都江戸川区にある「魔法の文学館」という施設へ二人で行った。名前からして実に良い。そして自分に似つかわしくないのも承知で出向いた。魔法の文学館、またの名を江戸川区角野栄子児童文学館。

 作家・角野栄子先生の数多ある作品の中でとりわけ有名なのが『魔女の宅急便』。親が忙しい時や手が離せない時、そこそこまとまった時間子どもを放置するために、録画しといた金曜ロードショーで子どもたちに観てもらう作品ランキングにおいて、常にベストテン入りし続けている、あの大ヒット映画の原作である。それにちなんで「魔法」の文学館、だと思う。

 建物の周りには色とりどりの花が咲き、小高い丘に建つ文学館までの道のりも、非常に趣がある。外観は普通だが、中に入ると濃いめのピンク色をした、なのに不思議と目が疲れない内装で、東京にいるとは思えないくらい静かな空間だ。

 親子連れだけでなく、若者同士で遊びに来たり、ご年配の方が一人でじっくり読書を楽しんでおられたりする。先生の作品を映像で楽しめるミニシアターもあり、MCのお兄さん・お姉さんと客席の掛け合いもあったりなんかする。

 「みんなでだいすきって言ってあげよう!」
 「両手を上げてボールを返してあげようね!」

 物言わぬ地蔵スタイルでの鑑賞を許してくれない。

 「後ろの大人の人も一緒にやってね!」

 毎日通えば、私には良いリハビリになりそうだ。