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我と来て 遊べや母を 呼ぶ娘

「朝橘目線」 第14回

 長女はこうした世界観が大好きで、その日も次から次へと本を手に取ったり、壁に映し出される映像に驚いたり、ちょっとした仕掛けに感動したりと、楽しんでくれていた。親としてはもう、理想的な光景だ。私はその様子を見ていれば、それだけで満足である。

 しばらくそうしていたが、親であると同時に人間だ、本にも興味がわいてくる。『魔女の宅急便』を改めて読んでみた。えっ……キキとトンボが結婚して? 子どもがいる!? パン屋のおかみさんちの子ども、お腹の中にいると思ったら生まれて育って、こっちも結婚!? ふぇ~、と変なうめき声を吐き出してしまった。知らなかった。

 さてこうなると娘より、お行儀良く並ぶ本たちにどうにも目が行ってしまう。魔法の文学館は、角野栄子作品以外も多数置いてある。『はれときどきぶた』を見つけてしまった。小学生の頃、楽しく読んだ思い出がよみがえる。娘に「これ読んでみ、面白いから」と渡すと、素直に読み始めた。

 そして私は唐突に、運命の再会を果たした。

 「ズッコケ三人組」シリーズがある! これは那須正幹先生による児童文学の傑作で、私も子どもの頃に夢中で読んだものだ。書棚から『うわさのズッコケ株式会社』(ポプラ社)を引っ張り出してみた。懐かしい。本作だけでも、何度読み返したことか。

 ポプラ社のサイトによると、全50巻総選挙の結果、1位に輝いたのがこれらしい。分かる。納得の1位。無人島でゆり根食う話も好きだけど。座ってじっくり読むことにした。

 海釣りに行きたくなる。ビールで弁当流し込みたくなる。無性にラーメン食いたくなる。「だるまだより」懐かしいな! 読む速度が上がっただけで、自分の中身はあの頃のままだ。

 今読んでもワクワクする。