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らべんだあ

「ずいひつかつどお」 第11回

 花言葉も良いが、ラベンダーの最大の魅力は、やはり香りにほかならない。

 香りの庭の女王、ハーブの女王、匂いの女将、ささやき女将、芳醇な熟女、いけない保険の先生などと言われるくらい、力強い香りを持つ。子供向けの匂いではなく、大人に好まれる香りで、特にリラックスタイムに嗅ぐのが良いとされている。バスルームや寝室、独居房など、アロマオイルで使うのがおすすめだ。

 香りは人間にとって、とても大事なもの。私も落語をやる時に、アロマを焚いてみたいと思ったことが何度もある。落語会は、雰囲気作りが大事だ。出囃子や何やら色んなものを使って会場を落語の空気で満たしていく。その際に嗅覚を刺激するのは、お客様の没入感を増幅させるには良いのでないだろうか。

 廓話では、白粉の匂いのアロマを焚き、「酢豆腐」や「ちりとてちん」をやる時は腐った豆腐のアロマを焚く。「転失気」の時は言うまでもないだろう。怪談噺の途中で太鼓や三味線が入るように、「味噌蔵」などの噺の途中で味噌の香りを振り撒いても面白いのではないだろうか。いつかはやってみたいものだ。

 今回はラベンダーについて書いてみた。様々なテーマがある中でラベンダーを選んだのは、私が北海道の生まれだからだろう。

 またラベンダーには色んなグッズがある。ラベンダーオイル、ラベンダーソープ、香水、ウェットティッシュ、ハンドクリーム、コーヒー、ティーバッグ、お線香、蒸留水。古代エジプトから現代に至るまで、形を変えながら親しまれてきたのだ。

 布施明さんもこう歌っている。

 あ、これは『シクラメンのかほり』だった。

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