第2回 リアルインスタンスレポート

「古今亭佑輔とメタバースの世界」 第13回

寄席の魅力を見つけてほしい

 第1回は、今年の5月、新宿二丁目のシン・道楽亭で行われた。その時も若者が集い、盛況であった。

 自分の目的は、寄席に足を運んでもらうこと。好きな落語家を見つけて、落語の魅力を知ってもらいたい。そのためには自分の独演会だけでは、いまいち目標に達したとは言えない。

 寄席には、自分とは違う芸風の素晴らしい芸人がたくさんいることを、皆様に知ってほしい。その想いで、芸人にゲストとして参加してもらった。

 今回は、紙切りの林家八楽さんと、落語家の桂枝平さん。二人とも、自分とはまったく違う芸風の素敵な芸人である。二人が演芸初心者に親切に寄り添ってくれたおかげで、お客様にも非常に楽しんでいただけたようだ。

 人の高座を見るのは個人的にとても楽しい。自分の高座を忘れて、客席に回りたいくらいだ。きっと落語会に参加してくれた方の中にはこれをきっかけに寄席に通ってくれる方も出てくるだろう。そういう意味で、非常に意義のある落語会となった。

落語の魅力に誘うプロフェッショナル

 寄席に来てもらえれば、話は早い。先にも述べたとおり、面白い芸人はたくさんいる。

 令和の時代、お客様に寄り添う配慮は不可欠である。お客様にとって不快なことは、言わない。もう今や「これが落語ですから笑ってください」という姿勢では、お客様はついてきてくれない。

 どの落語家も、寄席に初めていらしたお客様を置いていかない工夫を凝らしている。

 もしかしたら好みに合わない人もいるかもしれないが、寄席に来てもらえれば、必ず好きな芸人を見つけることができるだろう。寄席の興行には、それだけさまざまな芸人が代わる代わる出演する。お客様を飽きさせない流れがあり、ほとんどの芸人がそれを心得ている。

 この記事を読んでいる方で、もし寄席に行ったことがない人がいれば、ぜひ足を運んでみてほしい。