国境を越えて
古今亭佑輔とメタバースの世界 第6回
- 落語
古今亭 佑輔
2025/12/05
英語落語のやり方
落語を英訳する時、言葉やサゲは変えたりしなければならないが、落語の雰囲気を残すことを大切にしている。
当初、心配をしていた落語の所作や、やり方などは案外興味を持って聞いてくれるので心配はいらなかった。
ただ、日本の文化的な感覚は、日本ではこういうものであると押し付けても上手くいかない。丁寧な説明をした上で、極力海外の方にも受け入れられやすい形で例え話をしなければならない。
そうすることで噺自体が受け入れられやすいような感覚を覚えた。何度か試行錯誤を重ねた経験ではあるが、自分としてはまだまだ経験値が足りない。
しかし、一度噺がはまれば嘘のようにウケる。可能性はまだ無限にあると思っている。
VRでの英語落語
自分はVRでの落語会の他に、ポッドキャスト配信やリアルの公演などで英語落語を行ってきた。すべて観客が日本に興味があることが大前提である。
いずれの方法を採っても、興味を持って観客側から情報を得ないことには参加できない。日本文化に興味を持ってもらう取っかかりとしては、もう一つ何か踏み込む必要があると考えている。
エンタテインメントとして根付くことはないと思いつつも、やはり自分としては一度海外に出て落語をやってみたいと思う。しかしそれには大変なお金がかかるかもしれないし、今のところ機会はないのが現状だ。
まず手始めに、VRでゲリラ的に落語をやってみるのはどうだろうか。

普段使用しているVRChatというプラットフォームにはパブリックと呼ばれる不特定多数の人が集う公共の場がある。特に英語圏の人が多いエリアに行けば、日本語をほとんど聞くことがないくらい、様々な人種の人々が集っている。
つまり現実で路上ライブをやるのと同じことだ。現実ではルールがあったり、色々なハードルもあるが、VR空間上ではそれができる。
逆に言うと、何が起こるか分からないが、それも面白いかもしれない。
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