古今東西を自在に読む講釈師 松林伯知(前編)

「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第27回

伝統芸能へ――寄席通いが始まるまで

伯知 古い物が好きで、本でも歴史物が好きで、徳川家に関する資料や史跡も周りにあって、長く弓道部に籍を置いていました。水戸には水府日置流(すいふへきりゅう)という流派があって、「お前たちはその流派を受け継いでいるのだから、水戸藩の武芸をしっかりとやらないといけない」と言われてきました。水戸藩の士風を叩き込まれる平成の女子中学生です(笑)。

 歴史でも「金子孫二郎先生の思いを受け継げ」と言われても、「金子先生って誰だろう」と思っていましたが、あとになって凄い人なんだと思いました。

伯知 同じような人しかいなかったので、とにかく楽しかった。最初のオリエンテーションの時に、西洋史希望の人から「歴代ローマ皇帝の中で誰が好き?」と自己紹介より前に聞かれて、いいなあって思いました(笑)。

伯知 専門が違っても、その専門の話が聞けるのが楽しかったですね。大学では狂言研究会に所属していました。野村萬斎(のむらまんさい)先生が顧問で、ご一門の先生方にお稽古をつけていただいて、狂言の舞台に年に1~2回出ていました。狂言の勉強になるかなと、歌舞伎や大衆演劇、寄席に行くようになりました。扱っている題材の多くは昔の歴史に関することなので、伝統芸能にのめりこんでいきました。

(以上、敬称略)

『猫遊軒』講談師 松林伯知公式HP

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松林伯知 X

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中編①に続く)