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5月11日は、ご当地スーパーの日 →土地の味を追い求める男の浪漫

「エッセイ的な何か」 第12回

 そして、その次の回は、茨城は大洗へ。

 前回の反省をもとに、屋内で飲食することと、醤油の小袋はきちんと貰うことを改めて誓い、ご当地スーパーへ。今度は正真正銘、港の近くのスーパーである。

 地魚も豊富にあるだろう。期待に胸を膨らませ、またまた鮮魚コーナーへ。あった! あんまり見たことない白身魚の刺身だが……

 『ボラの刺身』

 ボ、ボラ…? ボラってあの港で捨てられて、ビチビチ跳ねてるヤツ? 旨いのだろうか。いや、そもそも刺身で食えるのだろうか?

 まあ、魚が美味しい大洗だったら、いけるのかも。で、改めてラベルの表記を見ると……

 『大阪湾産』

 地魚じゃなかった! しかも大阪湾産。こう言ってはなんだが、あんまり大阪の海に清澄なイメージがない。悲しい色やね、とでも言いたくなるようなドンヨリとした海が思い浮かぶ。

 しかし、まあこれもなかなか食べる機会がないから「買ってみよう!」ということに。……何のために、わざわざ大洗まで来たんだか。

 もちろん醤油も確保し、ワサビも貰い、酒も購入して地元の温泉施設へ。湯上がり、きちんと施設の方に確認して、大広間の休憩所で先ほどスーパーで買ったボラの刺身とお酒を粋にチビチビ。と、ここでまた新たな誤算が……

 ボラの刺身、サクだった!

 てっきり切ってあるかと思ったら、まさかのブロック!!! 施設の方に聞いても、さすがに包丁はないとのこと。

 仕方ねぇ……。ボラの身を手で半分にちぎり、醤油につけながら二人で齧るという、おおよそ粋とは対極にある、文明の欠片も感じさせない酒盛り。もう山賊を通り越して、ほぼ原始人の食い方である。結局、お風呂に入る前よりも手が臭くなってしまったのだった。

 そんな悲喜こもごものご当地スーパーに、ぜひ皆さんも! ……って、こんな珍道中を読んで行きたくなる人はいないだろうけれど。ただ我々は、また新たなご当地スーパーを求め、いつだって計画中なのだ。

 また近々、どこかのご当地スーパーに行ってきます。

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