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- 講談
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一鶴先生は“近所のおじいさん”
―― では講談に出会ったのは、織音さんの高座を見たのが初めてになるんですか。
おりびあ 中学で不登校になって、高校受験に失敗して、定時制に行くことになったんです。卒業まで4年かかりましたが、1日6時間、週5で「ビルディ」で働いていたんです。
―― 「ビルディ」と言えば、田辺一鶴先生の御用達の喫茶店ですね。
おりびあ はい。一鶴先生と今の鶴遊先生が毎日のように来ていました。最初、誰だかわからなくて、親に尋ねたら「あれは一鶴だ!」って、近所のおじいさんだと思っていたみたいで(笑)。
でも講談の道に進もうと思ったのは、一鶴先生の姿を見ていたからかもしれません。店で一鶴先生を見ていなかったら、講談を知らなかったかもしれません。
―― 実際に講釈の世界に入ってみて、いかがでしたか?
おりびあ さほど驚くこともなかったです。それまで人間関係で続かなかった中、同じ師匠や先輩が私を使ってくれましたし、目もかけてくれました。ありがたかったですし、それは私にとっても大きな進歩になったとも言えます。
―― おりびあさんのことはずっと追いかけてきたつもりですが、前座時代、もちろん楽屋働きはいいし、高座もいい。そして、楽しそうだなあといつも勝手に思っていました。
おりびあ ありがとうございます(笑)。(宝井)琴梅先生には梅桜亭に連れていっていただいて、お酒もたくさん飲ませていただいたり、確かに前座生活は楽しかったです(笑)。
―― おりびあさんの注目すべきところは、前座時代に精力的に軍談・修羅場に取り組んできたことだと思っています。講談の基本が詰まっている修羅場をやろうと思ったきっかけは何だったんですか。
おりびあ 師匠があまりやっていなかったジャンルであったので、やってみたかったことと、(六代目宝井)馬琴先生の修羅場を聴いて、カッコいいと思って、このままではいけないと思ったのがきっかけです。
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