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新しい響きを持つ講談への挑戦 神田おりびあ(中編)
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第39回
- 講談
瀧口 雅仁
2026/05/31
ずっと読んでいたい講談のリズム
―― どなたに教わることが多かったですか。
おりびあ (宝井)琴凌兄さんが教えてくれました。
―― おりびあさんが琴凌さんに食らいついている姿を何度も見ています(笑)。実際に読んでみていかがですか。
おりびあ リズムが好きで、楽しいですし、ずっと読んでいたい。私はどちらかと言うと、感覚的な人間なので、言葉で考えるのがそんなに得意ではなくて、覚えるのに時間がかかるんです。議論とか話し合いも苦手で、コンプレックスがあるんです。話すのも遅いんですよ。
でも講談の場合、教わってから、高座にかけるまで準備期間があり、考えることができます。
―― 何か、読む時に意識していることはありますか。
おりびあ 軍談の質にしても音にしても、女性が読むのは違うところがあると思っています。(田辺)銀冶先生みたいにカッコ良く読めればいいのですが、終点がない、答えは見つからない。だからこそやりがいがあります。
―― 軍談や修羅場を教えてもらった琴梅先生や琴凌さんから、何かこうした方がいいというアドバイスはもらいましたか。
おりびあ 琴梅先生からは「おりびあの軍談はいい!何がいいのかわからないが、持って生まれたものがある。ただし、もっと慣れて来て、開口が良くなるといい」と言われました。
―― 「何が良いのかわからないけどいい」というのが琴梅先生らしいですね(笑)。琴凌さんからは?
おりびあ 「もっと平たく、アクセントをなるべく付けないことと、読み分けができるように」と言われました。
―― なかなか難しいですね。こればかりは実際に読み続けていかなくては体得できないかもしれませんね。
次回の〈後編〉では、神田おりびあが目指す「これからの講談」を探る。『リンゴの唄』を自分の一席へと作り替える創作術、不登校やマイノリティといった社会問題を講談で描こうとする覚悟、さらに『源平盛衰記』や琵琶との共演構想まで。古典と新作の両輪で、自分だけの語りを模索する新二ツ目の現在地とは。揺れる本音も率直に明かした、必読のインタビュー。
(文中、敬称略)

▼神田おりびあ(講談協会 公式ホームページ)
▼神田おりびあ X
向じま墨亭での公演予定はこちら。ご予約お待ちしております!

神田おりびあの会
~『寛永三馬術』に挑む①
- 日程:
- 2026年7月4日(土)
- 開場13:30 開演14:00
- 会場:
- 向じま墨亭
- (墨田区東向島1-10-20)
- → Googleマップ
- 出演:
- 神田おりびあ
- 料金:
- 予約・当日 2,000円
- ご予約:
- メール → ticketbon@yahoo.co.jp
- ※お名前・電話番号・枚数を記載ください。チケットは当日受付での精算です。
(6月1日公開予定の〈後編〉に続く)
前回はこちら
編集部のおすすめです(神田香織先生へのインタビュー)
―― 瀧口雅仁『釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編』連載一覧
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