羅怙羅尊者

「くだらな観音菩薩」 第18回

笑いがなければ生きられぬ

 ねぇ皆さん、聞いてください。

 私たちって、いくらがんばっても毎回同じってことがあり得ないですし、「これが正解だ!」ってことがない世界なんですね。

 それはなぜかというと、面白いことって、人によって感じるツボが違うからです。だから100人の会場に、私みたいな訳のわからない、変なことを言って面白がっている若者(若者ではないけど)が大嫌いな人たちが100人いたら、私はまったく受けないどころか、嫌悪感を持たれてしまうのです。

 その反面、くだらないこと大好き、ヘラヘラヘラヘラプップクプのプーと、毎日朝一番で出るオナラの音を録音している人たちが100人いたら、「おいおい、会場が壊れちまうよ~!」と思えるほどの大爆笑が起きるかもしれないのです! あくまで“かもしれない”ですよ。

 ですから、笑ってもらえることで自信を保っているのです。

 笑ってもらえなかった時は、大変です。鮭の昆布巻きの昆布を剥いで、それを細かくちぎって水墨画風のちぎり絵にすることで正気を保っていくしかないんですから……。

 そして、昆布をちぎりながら、

 「ぼ、ぼ、ぼ、僕はお、お、おむすびが、す、好きなんだな。お米が、た、高くて、買えなかったから、いま5キロで1980円のお米があると、すぐ買っちゃうんだな。この前、棚を見たら4袋、計20キロあったんだな。お米があると安心するし、食料難の時も、米った米った(これは「こめったこめった」「まいったまいった」の両方で読むことが可能です)と言わなくて済むんだな! うんうん」

 と言わなくてはならなくなるんです!

 天狗になるのは良くないですが、自信を持って高座に上がることはとても大事ですよね。聞いている方も、自信なさげな人が出てきて心配になるより、「面白いよぉ~、これから笑ってねぇ~」と自信満々で出てくるほうが安心できますもんね。

 皆さんも我々が自信を持てるように、面白いなと思った時は、できるだけ声に出して笑ってあげてくださいね。つまらない時は、道で拾ったペンペン草を投げつけてください。