鑑真和上
「くだらな観音菩薩」 第6回
- 落語
林家 きく麿
2025/10/16
画:林家きく麿
恋人に会えない男と、師匠を追いかけた男
初めましてな方も、「おいおい、もう何回も会ってるよ!」な方も、こんにちわ。林家きく麿です。
人それぞれに人生があるように、噺家それぞれにも必ず存在するものがあります。それは一体なんでしょうか? 好きな噺? 嫌いな師匠? 毎日行く喫茶店?――あら、そんなんじゃないでしょ。出囃子でしょ。みんな、それぞれ違うんだから。
そう! 出囃子……は、一人に一つと思われがちですが、所属する団体が違ったり、関東と関西で同じ出囃子を使っている方がいたりするので、実はそうとも限りません。
ちなみに私の出囃子は『おお、スザンナ』。アラバマからルイジアナまで、恋人のスザンナに会うためにバンジョーを持ち、苦難を乗り越えて旅をする歌です。結局、会えてませんけどね。熊本出身のおばかタレント代表格の方に……。
こらこら、それはスザンヌでしょ。母はキャサリン、妹はマーガリンでしょ!ではなくて、日本の多くの中学生男子が音楽の授業で「♪わたしゃアラバマからルイジアナへ~パンティーを持って出かけたところです~♪」と歌って先生から怒られ、女子から「死ねばいいのに」と昭和初期から言われ続けている、伝統ある歌です。
さあ、皆さんも替えのパンツを持って、熊本へ旅に出かけましょう!――じゃないっつーの!
噺家全員が持っているもの。それは、それぞれの弟子入りの経験です。噺家には、それぞれに人生を賭けた弟子入りの物語があるんです。
「この人の元へ行こう」「弟子に取ってもらおう」と、一大決心をした瞬間が必ずあるんです。なぜなら、弟子に取ってもらえないと、噺家という何者かにはなれないからです。
何日も何日も師匠を追いかけ、断られても断られても諦めずに許しを乞い、噺家への道を勝ち取った人もいれば、師匠から「ねぇ君、噺家にならない? いい仕事だよ、結構稼げるんだよ~」と、まるで騙されて蟹工船に乗せられる人の如く、なし崩しで噺家になった人もいます。
ふらっと寄席に来て「あっ、この人にしようかな」とお願いしたら、すんなり弟子にしてもらえた人。弟子になりたいならと自衛隊に一年行かされた人。なぜか蕎麦屋に修業に行かされた林家やま彦さん――弟子入りの形は千差万別です。
いま読まれています!
「エッセイ的な何か」 第14回
「生きていてくれ」と思いながら落語をやった夏
~真夏も真冬も、落語は熱い!!!
三笑亭 夢丸
2026/07/22
「コソメキネマ」 第十五回
漂泊の思ひやまず
~義理の父娘に情を尽くすも、また恋が実らない寅さん映画をご紹介
港家 小そめ
2026/07/23
「エッセイ的な何か」 第3回
8/31は、野菜の日 →ミョウガ21本を食べた男の記憶
~落語『茗荷宿』のウソとホント
三笑亭 夢丸
2025/08/19
「講談最前線」 第23回
2026年7月の最前線 【前編】 (講談界の襲名について考える)
~講談はいつも面白く、そして新しい
瀧口 雅仁
2026/07/17
「芸人本書く派列伝 オルタナティブ」 第15回
〈書評〉 笑点出演者其俤 三〇〇〇回の記録と余禄 (神保喜利彦 著)
~ページを開けば、昭和の日曜夕方が帰ってくる。読むほどに『笑点』がもっと好きになる“非公式”ガイド
杉江 松恋
2026/07/20
「講談最前線」 第24回
2026年7月の最前線 【後編】 (聴講記:講談協会定席 / 講談『太閤記』小考④)
~講談はいつも面白く、そして新しい
瀧口 雅仁
2026/07/18
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第1回
流麗にして弁舌 一龍斎貞鏡 (前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2025/05/29
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
「エッセイ的な何か」 第13回
6月26日は、露天風呂の日 →全裸のおじさんに囲まれた“おじさん”を見つめる男の苦笑
~湯けむりの向こうに、シュールな光景があった
三笑亭 夢丸
2026/06/24
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった一人の噺家への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった一人の噺家への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「講談最前線」 第23回
2026年7月の最前線 【前編】 (講談界の襲名について考える)
~講談はいつも面白く、そして新しい
瀧口 雅仁
2026/07/17
シリーズ「思い出の味」 第25回
芸とともに受け継がれる一門伝統の味
~人を思い、芸を磨き、心をつなぐ伝統の味をほのぼのと綴った、食のエッセイ
露の 五九洛
2026/07/19
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第41回
一途に講談を生きる 田辺いちか(前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/14
「エッセイ的な何か」 第14回
「生きていてくれ」と思いながら落語をやった夏
~真夏も真冬も、落語は熱い!!!
三笑亭 夢丸
2026/07/22
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第42回
一途に講談を生きる 田辺いちか(中編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/15
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第43回
一途に講談を生きる 田辺いちか(後編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/16
「講談最前線」 第24回
2026年7月の最前線 【後編】 (聴講記:講談協会定席 / 講談『太閤記』小考④)
~講談はいつも面白く、そして新しい
瀧口 雅仁
2026/07/18
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
「芸人本書く派列伝 オルタナティブ」 第15回
〈書評〉 笑点出演者其俤 三〇〇〇回の記録と余禄 (神保喜利彦 著)
~ページを開けば、昭和の日曜夕方が帰ってくる。読むほどに『笑点』がもっと好きになる“非公式”ガイド
杉江 松恋
2026/07/20
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった一人の噺家への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「令和らくご改造計画」
第十二話 「荒れるチラシ」
~最近の前座さんたちは、時々おかしい
三遊亭 ごはんつぶ
2026/07/13
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第41回
一途に講談を生きる 田辺いちか(前編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/14
「二藍の文箱」 第14回
三遊亭小歌という落語家がいた
~忘れないでほしい、日の当たらない道を好む藝人もいることを
三遊亭 司
2026/07/02
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第42回
一途に講談を生きる 田辺いちか(中編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/15
月刊「シン・道楽亭コラム」 第15回
彦八まつり、芸協らくごまつり、謝楽祭 ~三大祭を全部巡って見えた、それぞれの魅力
~同じ落語のお祭りなのに、三者三様の魅力が面白い。現地で感じた熱気と空気感をお届けします!
シン・道楽亭
2026/07/10
「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第43回
一途に講談を生きる 田辺いちか(後編)
~魅力と素顔に迫るインタビュー
瀧口 雅仁
2026/07/16
「講談最前線」 第23回
2026年7月の最前線 【前編】 (講談界の襲名について考える)
~講談はいつも面白く、そして新しい
瀧口 雅仁
2026/07/17
「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第15回
このまま宇宙一を名乗っていて良いのか?
~宇宙一の美人浪曲師が綴る、愛おしすぎる芸人日記
東家 千春
2026/07/03
「くだらな観音菩薩」 第15回
阿弥陀如来
~同期であり、仲間であり、ライバルであり、親友だった一人の噺家への想い。そのままの言葉、そのままの心
林家 きく麿
2026/07/16
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第10回
ああ…麗しの吉本興業……
~吉本興業を辞める話なのに、なぜこんなに爆笑してしまうのか!?
桂 三四郎
2026/05/12
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第9回
優雅な航海中の後悔を公開
~“憧れの仕事”から繋がる伏線が鮮やかな船旅エッセイ!!!
桂 三四郎
2026/04/13
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第5回
落語家の夢
~俺の目は、まだ濁っていない!!!
桂 三四郎
2025/11/27
「令和らくご改造計画」
第四話 「初心者よ永遠なれ」
~AIが落語を演じる時、それでも人は笑えるのか?
三遊亭 ごはんつぶ
2025/11/12
「令和らくご改造計画」
第六話 「若手人気落語家殺人事件 【事件編】」
~古典派と新作派の溝!?
三遊亭 ごはんつぶ
2026/01/12
「艶やかな不安の光沢」 第1回
謂れなきものたちの飛躍
~年始からとちってしまった芸人の胸のうち
林家 彦三
2026/02/12
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第6回
運と皆様のおかげです
~人間は弱い生き物です
桂 三四郎
2026/01/01
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第8回
微笑みながら中指を
~笑えて震える、ご近所交流録! マトリックスばあさん、降臨!!
桂 三四郎
2026/02/25
編集部のオススメ
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第11回
オシャレは落語家を変える
~バレたら破門の危険なオシャレ!?
桂 三四郎
2026/06/28
「エッセイ的な何か」 第13回
6月26日は、露天風呂の日 →全裸のおじさんに囲まれた“おじさん”を見つめる男の苦笑
~湯けむりの向こうに、シュールな光景があった
三笑亭 夢丸
2026/06/24
「くだらな観音菩薩」 第14回
烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)
~叱るより先に、話を聞いてあげたい
林家 きく麿
2026/06/16
「令和らくご改造計画」
第十一話 「塀の中」
~最近の前座さんたちは、時々おかしい
三遊亭 ごはんつぶ
2026/06/13
月刊「シン・道楽亭コラム」 第14回
小学校で10年間、落語を読み聞かせしてわかったこと ~子どもたちにウケた噺ベスト3+番外編
~子どもたちは正直だった。だから落語の本当の面白さが見えた
シン・道楽亭
2026/06/10
「座布団の片隅から」 第14回
旅路(上)
~噺家3人の珍道中! 笑いと涙と二日酔いの落語ツアー前半戦
三遊亭 好二郎
2026/06/07
「二藍の文箱」 第13回
地図にない街、地図にない店
~京都、新宿、上野、浅草、池袋。師匠と行った名店の記憶
三遊亭 司
2026/06/02
掲載記事300本記念
〈掲載記事300本記念〉 柳家さん喬師匠 スペシャルインタビュー【前編】
~小さん師匠の「おめでとう」から始まる新しい年
話楽生Web 編集部
2026/01/25