NEW

2026年7月のつれづれ(玉川絹華の名披露目、東家孝太郎の15周年、港家小ゆきの挑戦)

月刊「浪曲つれづれ」 第15回

 司会を務めた玉川太福も「最初は姉弟子の弟子ということで、芸の上では姪だったのが、おかみさんの弟子になったから私にとっては妹ということになって」とお客さんに説明した。

 中入前の出番だった福助は、めでたい話だから「陸奥間違い」かと見当をつけていたのだが、「中村仲蔵」だった。なるほど芸人が出世する話だからこっちの方がいい。口上にはいつもの神父姿で並んだイエス玉川は黒紋付にお召し替えをして、なんと「徂徠豆腐」。これまたおめでたい外題である。

 最後の絹華は「祐天吉松 飛鳥山親子対面の場」を口演した。曲師はもちろん玉川みね子である。ネタおろしではないが、福太郎の十八番を大切にしていくという決意の表れでもあるだろう。観客は万雷の拍手をもってこれを迎えた。

 遠回りをした人は、苦労の味が出るということもある。頑張ってもらいたい。また、ここまでは一人で来られたわけではなく、2019年の入門以来、たくさんの人が目をかけてくれたからこそ、今があるのである。その方たちに恩返しできるような芸人になってもらいたい。

 7月26日(日)、13時開演の浪曲広小路亭は「玉川絹華 名披露目記念公演」として開催されるそうである。口上もあるようなので、6月13日に行けなかった人はぜひ。ご予約は、日本浪曲協会ホームページ ほか。