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スイカの夏

「テーマをもらえば考えます」 第12回

 「ムゥ、弟子が来ない!!!!!」

 日が経つにつれ、師匠のキゲンが悪くなっていきます。そうなってくると、熊本出身の男から「あのー、そろそろスイカを食べなくてはいけないのですがー」。どんな連絡なんだ! 我らには優しくないスイカ!

 それでも、なんとか半分くらいは集まるようにします。

 「お、今日は弟子が多いな!よし、スイカを食べよう!」

 師匠のキゲンが良くなります。滅多にないニッコニコです。

 「大きいな! 誰が切る?」

 一同、怖気づきます。なぜかというと、どう切っても「お前はヘタだなー! コノヤロー!!」とキゲンが悪くなるからです。ソコで、怒られるために現れた「クレイジー・ダイヤモンド」ならぬ、一門の中の「スター」丈助君に「お前いけ!」とまずやらせます。

 そして案の定、失敗して皆でなごむまでのワンセットをやって、ハードルを下げます。

 ココで、熊本出身の男が名乗り出ます。

 「いゃあ、スイカのタネが取りやすい切り方をネットで調べたんでやります」
 「そうなのか、やってみろ!」

 下知が下ると果敢に挑みます。切ったヤツの四割くらい失敗します。

 「お前、中にタネあるじゃねーか!」
 「あ~、すみませ~~~ん!!」

 と、ココまでが本当のワンセットです! 十年くらいコレやってたな~。ちっとも上手くならないんだよ、アイツのタネの取りやすい切り方が!

 ちなみにスイカは、滅多にないスッカスカです。そりゃあ、半月くらい置いてあるからねー。なんなら冷えてもいません。だって冷蔵庫に入らないくらい大きいのをいっぺんに食べるからねー。

 でもいいんです! 師匠はもともと食べ物に興味はない人でしたので。最終的に師匠のキゲンが良くなる夏の恒例行事なのです。

 そう、きっとそう! ふれあい!! いや~、いい思い出だな~~~。