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深夜寄席が大変なことになっています

「お恐れながら申し上げます」 第13回

深夜寄席が大変なことになっています

復活した池袋演芸場「深夜寄席」のチラシ

入船亭 扇太

執筆者

入船亭 扇太

執筆者プロフィール

深夜に挑む二ツ目たち

 おはようございます。入船亭扇太です。

 今年の残暑は厳しいようです。住吉踊りも終わり、ひと安心。今年は10年ぶりに三人かっぽれが復活し、私も三人の一人に加えていただきました。ご来場いただきましたお客様、ありがとうございます。来年もぜひお運びください。

 住吉踊りが終わった後は、「深夜寄席スペシャル」がありました。私も出番をいただきまして、大変に貴重な経験をさせていただきました。今、二ツ目の深夜寄席が大変なことになっております。今月は深夜寄席のことを書きたいと思います。ご一読いただきまして、深夜寄席にもご来場いただければと思います。

 そもそも深夜寄席とは何かと申しますと、毎月最終土曜日の夜席終演後に新宿末廣亭で二ツ目4人が勉強させていただくという会です(説明の必要はないかもしれませんが)。奇数月が芸術協会、偶数月が落語協会と分かれております。

 番組は、金原亭馬太郎兄さんが中心となって差配をしてくださっています。私は、その補助として出演のお願いや番組が決まった報告など、主に連絡係を務めております。毎月、色々な二ツ目が寄席の高座で、寄席ではできないネタを勉強できるという、こんなにありがたいことはありません。末廣亭さんには足を向けて寝ることができません。

 話は変わりますが、鈴本演芸場で「早朝寄席」が復活しました。毎週日曜日の朝10時から開催され、大勢のお客様にお越しいただいていると伺っております。

 寄席の高座は、寄席に顔が付かないと上がることができません。早朝寄席のおかげで、鈴本の高座でたくさんのお客様を前に少し背伸びをしたネタに挑戦することができる幸運を噛み締めております。鈴本演芸場さんにも足を向けて寝ることができません。

 この早朝寄席をきっかけに、“二ツ目を応援してやろう”というお客様の空気を受けて、深夜寄席も「今こそ飛躍の時だ」と先輩方が立ち上がってくださいました。中心となってくださった方は真打なので、深夜寄席に出ることはありませんが、後輩のためにと、貴重なお時間を割いて先頭に立って盛り上げてくださいました。先輩方にも足を向けて寝ることができません。