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別荘

「座布団の片隅から」 第16回

 さて、東京を発ったのは7月18日(土)の夜。

 昼は、林家たけ平師匠・三遊亭萬橘師匠が共同運営する公演会場「にっぽり館」の三周年記念寄席に出演させていただいた。記念寄席は、大盛り上がりでお開き! 誠におめでとうございます!!

 その夜、道楽師匠のお客様の車に乗せていただき、軽井沢へ向かった。ちなみに道楽師匠は前乗りしているらしい。夜の高速道路はわりと空いていたので、東京から3時間ほどで軽井沢の別荘へ到着した。

 到着すると、道楽師匠と御常連のお酒好きのお客様、およそ20人が大宴会をしているようで、窓から明かりが漏れている。わいわいガヤガヤと楽しそうな様子が伝わってきた。

 早速、道楽師匠が出迎えに来てくださったが、どうやら師匠はその日の朝から飲んでいたらしく、既に酔っぱらっていた。伸びた前髪の両脇をヘアピンで留め、Tシャツに短パンを履いた姿で出てきたのだが、Tシャツの丈が長すぎて、短パンを履いていないように見える。

 よく、高齢になるとお爺さんだか、お婆さんだかわからなくなるというが、その日の道楽師匠がまさしくそれであった。ベロベロに酔っぱらって、パンツを履いてない(ように見える)激ヤバお婆ちゃんみたいな道楽師匠が、僕が乗って来た車に向かって叫んでいた(笑)。

 「今来たのは誰だー!? 名をなのれーーー!!」

 この「名をなのれーーー!!」のあたりに、五代目三遊亭円楽師匠のDNAを感じ取れるのが嬉しくなるのだが、一体何人の人に伝わるのか。

 そこから僕たちも楽しい宴会に加わって、ハイテンションで朝4時まで飲んだ。曖昧な記憶だが、1日でビールが4ダース、焼酎が2本、日本酒が2升、ウィスキーが1本、ワインが2本空いただろうか。みんな飲みすぎだよ!!

 次の日は、朝7時半に目が覚めて、別荘のリビングに降りてくると、道楽師匠はすでに起きて朝食を食べていた。昨日、一番遅くまで起きていたのに……タフすぎる!