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演芸ファンがほしかったスマホアプリを作りました ――「ご贔屓手帖」ができるまで

月刊「シン・道楽亭コラム」 第17回

手描きのラフスケッチからアプリができる時代!

 もう少し具体的に作ろうと考えたきっかけは、夫でした。

 夫はもともと演芸に興味はありませんでしたが、ITに精通しているため、シン・道楽亭の配信整備に巻き込まれて(私が巻き込んで)いました。その夫が、以前から言っていたのが、「推し活のアプリを作りたい」ということ。

 夫は演芸初心者として、シン・道楽亭の会に成り行きで通ううちに、「初心者は推し芸人ができて、その人を追いかけることでハマる。もっと推し活が楽しくなるツールがあれば、落語や講談にハマる人が増える」と考えたようです。

 そこへAIが進化し、スマホアプリを作るハードルも一気に下がりました。

 会を記録するだけでなく、推し芸人の次の出番も分かったら、もっと嬉しい。「追いかけること」と「記録すること」。夫と話しているうちに、この2つをガッチャンコするアプリがあれば、きっと便利だ。演芸が好きな人に喜んでもらえるに違いない!と見えてきました。

 アタマの中で何となく見えた形を、消えないうちに手描きでラフスケッチを起こしておきました。

 お恥ずかしい限りですが、最初のラフはこんなもの。マイページの素案です。ただ、粗いなりに、今のアプリの骨格はもうここにあります。

 この3つの機能を軸として、ここからAIと壁打ちをしながら、細かいところを詰めていきました。誰に使ってほしいのか。何ができるのか。画面をどうつなぐのか。そして、何をやらないのか。

 この一枚から、アプリまで到達できた。コードが書けなくても、作りたいという情熱さえあれば形にできる。すごい時代です!