世間せまないか?
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第7回
- 落語
桂 三四郎
2026/02/01
We Love Tarumi!!!
もしかしたら、垂水はうちの一門と相性がいいのじゃないだろうか?
いつか垂水で、一門会をする日が来るかもしれない。
それどころか垂水に新しい寄席ができるかもしれない!!
垂水落語協会もできるかも!!
垂水出身の著名人、パソナの創業者の南部会長やサッカーの香川真司さん、アナウンサーの宇垣美里さん、ボクシングの元世界チャンピオンの谷口将隆さんにも協力してもらって、垂水愛に溢れた
「垂水で、垂水出身者による、垂水のための会」
を開催しよう。
そうだ!
We Love Tarumiだ!!!
垂水に魂をささげよ!!!!!
ただ、よく考えてみたら
僕も含めて全員、垂水から出て行ってしまっている人間じゃないか。。。
よく考えたら、誰も垂水愛なんか持ってないことに気がついた……。
垂水出身の人間のすごいところは、故郷のことなんか懐かしがらず
まったく未練もなく自分の未来だけを見て、突き進むことができることなのかもしれない。
その証拠に垂水の話で盛り上がれるのは、最大15分が限界だ。
みんな垂水の思い出なんか記憶の彼方に消し去っているのだ。
僕自身も別に垂水にいい思い出も特にないし
垂水で過ごした青春時代に戻りたいと思ったことは過去の一度もない。
関西の仕事で実家に帰ることも多いので、懐かしさも特にないし
小雨が降るたびにダイヤが大幅に乱れるJR神戸線には怒りすら感じる。
このエッセイを書いているうちに、あらためて思った。
夢を追う若者よ!!
振りむくな!!
故郷に夢はない!!
捨てろ!!
故郷を捨てろ!!
垂水を捨てろ!!
垂水のことは藤本章夫にすべて任せろ!!
こんなことを海沿いのスーパー銭湯「太平のゆ」のロビーで書いている。
サウナに入った後、明石海峡を眺めながらの外気浴は本当に最高だ。
帰りには「もん吉」でちゃんぽんと唐揚げを食べて
「マルイパン」で“明日のパン”を買って帰ろう。。。
そして「山陽そば」で、ぼっかけそばを食べて東京帰ろう。
お土産には「レーブドゥシェフ」でケーキを買って帰ろうか。
え?
実は垂水を愛しているんじゃないかって?
何を言ってるんですか……。
俺たちは、垂水を愛していますよ。
ただ垂水は俺たちを愛しちゃいない……。
垂水を出て行った俺たちが思うのは
俺たちが垂水を愛したように
垂水も俺たちを愛してほしい……。
ただそれだけです。
昔懐かしの「ランボー3 怒りのアフガン」のラストシーンの名台詞のパクリで
今回はお開きです。
(文中、敬称略)
▼落語家・桂三四郎 公式サイト
(毎月24日頃、掲載予定)
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