閻魔大王
「くだらな観音菩薩」 第11回
- 落語
林家 きく麿
2026/03/16
未知の世界はおもしろい
そして、その人たちを見ながら改めて気がついたのが、恐怖や不安って、自分の知識の外からやってくるんだなってことです。
「知らないこと」が、恐怖や不安の種になるんですよ。
ちょっと分かりやすく言うと、知らない街に行って、知らないスナックにふらっと1人で入るのは怖いでしょ。
何で怖いのか?
「もしかしてぼったくりの店かもしれない」とか、「もしかしたら、怖い人がたくさん出入りしているお店かもしれない」とか、『もしかしたら、〇〇かもしれない』が不安な気持ちにさせる。
知ってるお店だったら、「こんばんは~」って気軽に入っていける。なぜなら安心だって知ってるから。
また、お友だちがご飯に誘ってくれて、「ほかに何人か来るけど」と言われると、「誰が来るの? 私の知っている人?」と聞く人がいる。
知らない人ばかりだと嫌だなと思うんでしょう。仲良くなれるか、受け入れてもらえるか、気を遣って話すのが面倒だとか。
知らないこと、経験のないことって、勇気を出さないと踏み出せないものですよね。。。
お友だちのオケタニ教授さん(https://x.com/yakei_ojisan)が昔、お友だちを誘って、自分の家でお鍋の会をしていました。「1年365日のうちの300日、お家で鍋をやった」って言ってたから、考えると凄い。
「いやはや鍋人だ!」(アリナミンAのCM、名高達男、昔は名高達郎さんより引用)
今、オケちゃんは、出世(?)しておじさんの夜景の写真を撮ってます。
鍋会、何度か行かせてもらったけど、凄く楽しかったなぁ。それを思うと、私は知らない人ばかりの飲み会に誘ってもらえるのは嬉しい。新しい友だちや知り合いができると、わくわくする。
いまだに仲良くしてもらっているお友だちもたくさんいて、落語会に来てもらえたりする。出会いの場を作ってくれて、本当に感謝、ありがたいです。
素敵な人との出会いは、財産だ!
それでも、「知らないお店でも平気で入れるか?」というと、そうでもない。なかなか入れない。
だから、勇気を出してふらっと初めてのお店に入って楽しかったりすると、嬉しいですよね。勇気を出してみて良かったななんてね。
そう思うと、落語会や寄席なんて、恐怖の最たる場所じゃないですか?
「落語? いやいや聞いたって、わからないよ」
「落語なんて、面白くないだろ」
「宗教の勧誘をされるんじゃなかろうか?」
「秘密組織の隠れ家じゃなかろうか?(これは池袋演芸場限定)」
……なんて、入るのに二の足を踏みまくりますよね。勇気を出して入ってきてほしいです。
私のやっている「新作落語」なんて、全然難しくないよ。いい年したおじさんがフザけてるだけだし、自分の人生に自信が持てるよ。
「こんな私でも幸せになれるかもしれない!」(映画『学校』の裕木奈江さんより引用)って、思えちゃいますよ。
でも、寄席は初めて1人で入るのは、怖いよねぇ、勇気いるよねぇ。「怖くないよ~」っていうのをどんどん広めていかないとですね。
一之輔師匠、頑張れ! ――
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