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同窓会という人生の確認

「噺家渡世の余生な噺」 第14回

三十年後の出席番号

 現在、連絡が取れている者は、全体の八割ほどらしい。

 返信のない者もいる。中学校時代に思い入れがないのかもしれない。あるいは私とは逆に、思い出したくもない時代だったのかもしれない。人にはそれぞれの歴史がある。そこへ土足で踏み込むほど野暮ではない。

 一方で、消息の分からない者もいる。三十余年という歳月は、人ひとりを見失うには十分な長さなのだろう。網走かどこかで長い共同生活を送っているのか。それとも、ただ静かに別の人生を歩いているだけなのか。理由は分からない。

 それでも出席予定者は六割ほどだという。なかなかの参加率である。皆、それぞれ事情を抱えながらも、どこかであの頃に会いたいのだろう。

 あと一か月半。たった数時間ではあるが、私は中学校時代へ帰る。タイムマシンは存在しない。だが同窓会だけは別だ。一瞬だけ、三十年という歳月を飛び越えられる。

 変わらない顔。変わってしまった顔。変わらない声。変わってしまった人生。それらすべてを見てみたい。そして願わくば、取り残されていた自分のようではなく、皆がそれぞれの人生を、ちゃんと生きていたのだと知りたい。

 もっとも――三十年ぶりに会った同級生から、「覚えてる?」と聞かれ、私がまた一人一人の三年間の思い出を語り始めたら、今度こそ会場中から「こーわーいー!」と言われるかもしれない。

 それもまた、同窓会の醍醐味である。

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(毎月14日頃、配信予定)